「『手作り感を出したい』という新婦のこだわりで二次会会場は手作りグッズで埋め尽くされていました。ただこう言ってはなんですが、どうしても装飾品や演出費をケチるために手作りにした感がものすごくて、会場は保育園のお遊戯室のような雰囲気になっていました。

さらに新婦手作りの謎の間接照明の作りが甘かったらしく、式の途中でそこから煙が立ち込め会場は一時騒然。すんでのところで火事になるところでした」
結婚式当日にボヤ騒ぎがおきてしまうなんて、全く笑えません。ケガがなくてよかったです。
最後にこだわりはむしろなく、社内婚だからこそ円滑に進めたかった披露宴のはずが、社内のしがらみでぐちゃちぐちゃになったというエピソードを紹介します。
「社内婚の結婚式に参加しました。祝辞で新郎の上司(営業部部長)が新婦の部(制作部)を軽く挑発。
制作部のマイナスを営業部が補填(ほてん)していて、その中心メンバーが○○くん(新郎)です、という内容だったのですが、もともと制作部と営業部が犬猿の仲ということもあってその場が凍りつきました。
その後、乾杯の挨拶で新婦の上司が登場、営業のやり方をディスりはじめ舌戦へ。式の途中でお酒の入った新郎上司が勝手にマイクを持ち報復。新郎側から『いいぞっ!』などのやじもとび完全にプロレスのマイクパフォーマンスのようになっていました」(出版社勤務・32歳・女性)
人生の晴れ舞台! なわりに、生涯で一、二回しか経験することのできない結婚式だからこそ、気合が入りすぎてとんだカラまわりになってしまうことがあります。憧れがヒートアップしたときこそ冷静に。人生最高の瞬間にしたいですよね。
そして参加するほうも素敵な結婚式に出られてよかった! と感動したいものです。
<TEXT/瀧戸詠未>
―ドン引き結婚式エピソード【4】―