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友だちは“猫”だけ 年収900万でも寂しい休日

 20代の頃は時間を忘れて遊びほうけることもあったけれど、30代にもなると男女問わず「年を重ねるたびに友だちが減っているような気がする」という声を多く聞く。  では「友だちがいない」と自認する人達はどんな生活を送っているのか? それぞれ独特の「友達論」を展開する男性ともし結婚したら…こんな休日をすごすようだ。

車のせいで友だちがいない!? 夫の言い訳に呆れ果てる妻

<西田智也さん(仮名)・42歳・インテリアデザイナー・19年目・年収900万円>  夫はインテリアデザイナー、妻は大手企業のキャリアウーマン。都心のデザイナーズマンションに住み、愛車はベンツ。さぞ華やかな休日を過ごしているのかと思いきや……。 「結婚して5年ですが、旦那が友だちと遊んでるのなんて見たことがありません。携帯電話が鳴っているのすら聞いたことがない」  そうまくしたてるのは妻の佳奈さん(仮名)。バツが悪そうに聞いている西田智也さんが口を開く。 「仕事も遊びも車を使うことが多くてお酒が飲めない。だから家飲みが多くなっちゃうんですよ」  すかさず佳奈さんがツッコむ。 「だったら電車を使えば? 車で出かけていても、お酒を飲まなきゃいいじゃない。友だちがいないのを車のせいにしてない?」  佳奈さんは交友関係も広く、休日は友だちと遊びに出かけることが多いという。残された智也さんはというと? 「スピードラーニングを聞いたり、キャンプ用具を整理してることが多いですね」 「キャンプなんて行ったことないじゃん! 行くあてもないのにキャンプ用具を買ってきて、バッカじゃないの?」  佳奈さんは呆れた表情でため息をつく。最後に、絞り出すような声で智也さんはこう呟いた。 「まぁ、猫が遊んでくれますし。それで寂しさは紛らわせられます。家に妻がいると、妻が猫を独占して、妻にも猫にも構ってもらえないんですよ」  智也さんにとっては晩酌に付き合ってくれる猫こそが最良の友。愛猫を超えるような人間の友だちは、今のところいないようだ。  妻の広い交友関係に夫を巻きこむことができればいいのだが、輪のなかで夫が浮くことは想像に難くない。積極的な妻と消極的な夫、これで案外バランスがとれているのかも……しれない? <PHOTO/ロバートMalota> ― 友だちが減っていく現象の恐怖【4】 ―
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