なちゅ「じゃあ、流行りの『ファスティング』は?」
古谷「あれも間違ったダイエットのひとつ。ファスティングとカッコ良く言ってるだけで、要は『絶食』することですよね。
普段、食べ過ぎで疲れを感じているとか肥満の方が、食事量を減らしたり、本当に短期間のスポットで食事を制限するのは、意味があると思います。でも、ダイエットするなら、基本的には食べないとダメです!
たとえば、朝食や昼食を抜いてスムージーで置き換えした結果、『余計太った! 肌荒れや冷えがひどくなった』なんて人が僕の周りにはたくさんいます。
なぜかというと、スムージーだけだと咀嚼(噛むこと)しない、消化管もあまり働かない、体温も上がらない。すると、DIT(食べている時にカロリーを使って体に熱が発生すること)が起きない。
それに消化・分解・代謝の過程で内臓が大量のカロリーを使うので、スムージー的な食事だとそれも減るために、逆に太る原因になるんです」

ふつうの食事にスムージーをプラスするならよいのでしょうが、置き換えるのは要注意なんですね。
とはいえ、「3食必ず食べろ」というのもまた違う、と古谷先生。
古谷「食べたくないのに『食べなきゃいけない』のも、あえて『食事を抜く』のも、どっちも不自然。食べたいか? と正直に体と会話することが大事です」
なちゅ「正直に食べまくりたくて、食べまくってます、私」
古谷「それは単に、過激ダイエットの反動じゃないの?」
かくいう古谷先生は、どんな食生活をしてるんでしょうか。

古谷さん作の和ハーブ・カプレーゼ。この1品だけで3色だ! バジルの代わりにシソとミツバ、オイルはヘンプ(アサ)オイル
古谷「僕は自分の身体に対話しながら、“過ぎないこと、偏らないこと”を意識します。たとえば、食べ過ぎない、お腹が空き過ぎない、栄養や食材が偏らない、食べる時間が偏らないなどなど。
栄養素の細かい計算は一切しなくていいので、大雑把な栄養バランスを意識するクセをつける。
レインボー食卓(赤・緑・黄・茶色・紫。白は少なめに)がお薦めですよ。ちなみに、白は“糖分の白(白砂糖、白米、うどんなど)”や豆腐とかです。白米やうどんは実質、砂糖みたいなものだから、
最悪のダイエット食はおにぎり1個で済ますことだよ」