「嘘のSNS投稿にタグ付けされて迷惑しています。“○○ちゃんとデート中”とか“一緒に箱根に旅行にきてる♪”など、まるで恋人同士のような内容ばかりです。今すぐ止めてもらいたいのですが…」(29歳/美容師)
竹森先生「虚偽のSNS投稿自体を法律で止めさせることは難しいかもしれません。
写真はイメージです
しかし、例えばタレント活動をしていて、虚偽の情報が大々的にメディアで公開されたりすれば話は別です。その投稿で芸能の仕事にも影響が出てしまった場合には、業務妨害や名誉毀損として、損害賠償請求できる可能性もあります。
また、消してもらうということが目的であれば、SNSサイトの場合は運営者に違反報告をして、投稿を削除してもらうことも可能でしょう」
「私の浮気がバレたことが原因で別れた元彼が、パソコンから遠隔操作で私のLINEにログインしているようです。どうにかできないでしょうか」(29歳/会社員)
LINEの情報流出といえばベッキーのゲス不倫事件の時も、情報提供者がLINEのID・パスワードを使って遠隔で不正ログインしたから、やり取りが漏れたんじゃないかと噂になりましたね。
竹森先生「
『銀座の弁護士が教える泣かない女になる方法』の中でも紹介していますが、この場合は不正アクセス禁止法に抵触する犯罪行為となります。警察に相談して止めさせることも可能です」
写真はイメージです
ちなみに遠隔ではなく、直接メールやメッセージを覗き見る行為は犯罪には問えないようです。手紙を勝手に開封する行為は“信書開封罪”という罪に問われますが、電子メールは“封をしてある信書”ではないためだそう。
また、スマホのロックを勝手に解除したとしても、インターネットを通じてアクセスしているワケではないので、不正アクセスとならないらしいです。
上記2つの場合は民事事件として“プライバシー権の侵害”に該当する可能性はありますが、慰謝料として請求できるのはわずかな金額のよう……。
面倒ですが、PC・スマホ・LINE他SNSのID・パスワードは定期的に変更する癖をつけて、セキュリティを強くしておく方が身のためですね。
この他にもLINEやスマホによる男女間のトラブルでお悩みの方は、竹森現紗先生の近著
『銀座の弁護士が教える泣かない女になる方法』に他にも様々な男女問題の事例が紹介されていますのでご参照ください。
【取材協力】
竹森現紗・・・日本の弁護士。第二東京弁護士会所属。アリシア銀座法律事務所代表。男女問題に強い弁護士としてテレビや雑誌など多くのメディアで活躍中。
<TEXT/ミフル>
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