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大人のクルマ選びは“普段づかいもできるバリアフリー車”が新常識

 ルックスがいいのは当然のこと、小回りが利いて、でもパワフルで荷物もガンガン乗せられて……とクルマに求めることはいっぱい。でも、去る1月某日に行われた「40代からのクルマ選び」をテーマにした座談会で出てきたのは、なんと「親のケア」という視点でした。

座談会の様子

 出席者は、介護アドバイザーの横井孝治さん、カーライフジャーナリストの緒方昌子さん、本田技研工業(以下Honda)の西田晴泰さん、40代の主婦・山下美紀さんの4人。

「親の状態に合わせて、杖や歩行機などをカンタンに収納したり取り出したりができ、なるべく同じ目線で同じ話がしやすい形で座れる車がいいですね。そして、いざ、車いすとなったときに、そのまま移動できることは大切です」と、介護アドバイザーの横井孝治さんは指摘します。

 となると、思い浮かぶのは車いすで乗り降りできる「福祉車両」。でも、なんだか仰々しい……。

「福祉車両の一般的なイメージは、デイサービスの送迎車――リフトがついた大きなワンボックスの業務車両を思い浮かべる方が多いようで、80歳を過ぎた方でも、『かっこ悪い』『オレにはまだ早い』という方もいますね」と、カーライフジャーナリストの緒方昌子さんも指摘します。

いざとなったら「車いす仕様車キット」を取り付けるタイプも



 しかし現在の福祉車両というと、そんなイメージとはずいぶん異なるよう。

 Hondaの西田晴泰さんによると、

「家族の介護が必要になったときでも、クルマを毎日、福祉車両として使うかというと、もちろんそういうケースもあるでしょうが、普段は家族の足として買い物や送り迎えに使い、そして、ご家族のケアにも使うという方がほとんどです。そんな『普段づかいができるクルマ』――兼用車というコンセプトで作られているクルマもあるのです」。

 そういった兼用車のひとつが、HondaのN-BOX +です。N-BOX シリーズ自体は、2013年の軽自動車新車販売台数で第1位となった車種。広い室内空間と多様なシートアレンジで、買い物から家族のレジャーまで幅広く使えると人気です。そして、介護が必要な時がきたら、電動ウィンチで動くアルミスロープ(車いす仕様車キット)を後付けできるのだそうです。もちろん、そのアルミスロープは使わないときには床面に収納すればスッキリ(「はじめから車いす仕様」のタイプもあり)。

N-BOX +

 下は、N-BOX +に「車いす仕様車キット」を取り付けたところ。

⇒【画像】はコチラ http://joshi-spa.jp/?attachment_id=63333

親の介護を見据えて選ぶのは、もはや常識



「今はまだ早い」と思うかもしれません。でも、介護事情に詳しい横井孝治さんの、「厚生労働省が発表している健康寿命(病気や要介護とならずに完全に自立して生きることができる平均の年齢)は、男性で70歳、女性で73歳。そして、平均寿命は男性79歳、女性は86歳。つまり、平均して男性で9年間、女性で13年間は要介護もしくは、それに準じた状態となるわけです」なんて話を聞くと、他人事ではありません。

 40代のクルマの平均買い替え年数は7~8年(内閣府:消費動向調査より)。家やマンションを買うとき、将来を見据えてバリアフリーを考えるのは当たり前となっていますが、クルマ選びも“先”のことを考えるべきなのかも。そして、加えるなら、「はじめから車いす仕様」タイプであれば、車両代金の消費税がなんと非課税となるそうなんです(コレ、結構、大事)!

 主婦で70代の義父と同居をしている山下美紀さんも、「介護が必要になると家族の負担も出てきて、『誘っても出かけるのが面倒だな』って、なってしまう気がするんです。でも、少し手を貸してあげれば自分でスッと座れるとか、リフトがついているとかだったら、変わらずにお出かけを楽しめそうですね」。

 今はまだ馴染みのない「福祉車両」だけれど、Hondaの全国に60店舗ある「オレンジディーラー マスター店」では、4タイプの福祉車両が揃っているとか。実際に試乗することもできますし、介助士の資格を持つ社員からアドバイスを受けることもできるそうです。

 杖をつくお父さんが乗り降りしやすいクルマは、赤ちゃんを抱く娘にも乗りやすいでしょうし、育ち盛りの子供がケガをしたときにも優しいはず。あらゆるシーンに、わがままに応えてくれるハンサムなクルマが“兼用車”なのです。選択肢のひとつとして、アリ!かも。

●http://www.honda.co.jp/welfare/201401/?from=news

<TEXT/女子SPA!編集部>




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