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授乳中の私のカラダに、男がニヤニヤしながら暴言を…【シングルマザー妊活】

男は裸の私を見てニヤニヤしながら「黒くないね」

 そして、事を曖昧にしたまま箱根に到着。どう見ても家族にしか見えない私達を、何の躊躇もなく「旦那様」「奥様」と呼ぶ仲居さん。それに嬉しそうに答える彼。しかも「いやぁ、いつも苦労かけてるんでたまには温泉でも連れていこうかと思いましてねぇ」と小芝居までブっこみ、これから起こる(かもしれない)何かに明らかに興奮してる模様です。 温泉「こうなったらもうなるようになれ!」と、私は酒を煽り自らの思考能力を停止。ついに貸切風呂の時間が迫ると、私は意を決し一緒に入る道を選びました。4畳半ほどの脱衣所では、私が恥かしがると余計に彼に火を付けてしまいそうなので、至って普通に服を脱ぐ。  先に彼が露天風呂に入ったのを確認してから、自分の大事なところを隠すように当時1歳の娘を抱き、なるべく早くお湯の中に体を沈めました。  ニヤニヤと舐めるようにこちらを見ている彼。これが俗に言う“目で犯す”「視姦」ってやつか。 「子供産んでもお腹も出てないし、授乳中なのに黒くないね」  無神経な言葉に一気に酔いも覚め、軽い殺意も芽生えたが、もう後には戻れない。「見ないで!」なんて恥らったら私の負けだ。慣れるしかない。戦うんだ私!! そう心に決め、視姦と戦うこと15分。  温泉の熱さに彼が早々にギブアップし、先に上がっていきました。心の中でガッツポーズを決める私…ようやく第一関門を突破できたのでした。

子供の夜泣きに助けられ、セックス回避!

 その後、念願の“人が作ったご飯”を堪能し、改めて女風呂で娘と二人ゆっくりと温泉に浸かり、日頃の疲れを癒しました。これだけでココに来た甲斐があったというものです。  でも、いつまでも幸せに浸っている場合ではない。ここからが最大の関門なのです。  21時。娘を寝かしつけついに大人の時間になると、無口になり急にソワソワしだす彼。いよいよヤバイか、と思ったその時……。 「ふぇ、ふぇ…ギャァァー!!!!」 夜泣き 突然娘の夜泣きが始まった。その後もいつもと違う布団や慣れない環境からか、抱っこで寝かしても、布団に下ろすと泣き、また抱っこで寝かし、の繰り返しで気づけば深夜3時。始めのうちは心配そうに見ていた彼でしたが、終わりの見えない子供の夜泣きについに諦めたようです。  翌朝、心なしか元気のない彼から出た言葉は、「子育てって大変だね……」。それから一切彼から誘われることは無くなりました。  小さい子供を持つシングルマザーに手を出すことの無謀さを学んだ彼と、温泉旅行の誘いに安易に乗っかることの危険さを学んだ私でした。 <TEXT/杉沢志乃> 【杉沢志乃(すぎさわしの)】 35歳。東京生まれ。ナンバーワンホステス時代に独学で行政書士試験に合格。25歳で小説『キャバクラ嬢行政書士の事件簿』(ゴマブックス)を出版し、翌年『キャバギョ!』でDVD化。以後シリーズ3まで出版。AVメーカー「桃太郎映像出版」広報部勤務を経て、現在は女性向けAVメーカー「ラ・コビルナ」の代表取締役社長となる
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