ミキさんはミキさんで心配なのでしょう。「自分はちゃんと愛されているのか」「自分は彼女として評価されているのか」「女としての価値はあるのか」……ほとんどの人が陥る心配事ですが、気にすることないのです。というか、
気にしてもどうにもならないのです。
彼氏がミキさんと会わない日に、特に出かけるでもなく家に居て何発もオナニーをしていたからといって、ミキさんの女としての評価が低いことにはなりません。
本当に、別腹なのですから。彼氏から評価されていないのは、セックスに関する部分ではなく、人との距離感の取り方で、評価というかズレを感じていると思われます。
今回のポイントは、
オナニーとセックスの違いではなく、相手の時間をどのくらい尊重するか、自分の時間がどれぐらい欲しいのか、という価値観が合っているかどうかです。これは、付き合っていくうえでセックス以前に重要なことです。
相手の価値観を尊重するということは、相手の好きにさせるということと、自分を否定してくることも許すということを同時にしなければなりません。どちらかというと一緒に過ごしたい派のミキさんと、そうではない彼氏。どちらかが合わせていかないと合わないし、合った時は必ずどちらかは無理して我慢しているわけです。こうした価値観の不一致で別れる人は大勢いて、それでいいと思います。ただ、多少の我慢をしたり、目をつぶったりしないと、どんな人ともうまく長く続かないと思います。
手料理を作った時、相手の都合で冷めてしまったら、もう一度温め直すというのも一つの手ですが、
冷めたまま食べても美味しいと二人して気づけると楽になります。一番やっちゃいけないのは、「温かい方が美味しいのに」と愚痴ったり、「本来は温かいはずなんだよ」とエゴを押しつけることです。
手料理は、相手を思い浮かべ作ったことに一番意味があるのです。でも、その幸福感も時間が経つとわからなくなっちゃうんですよね。彼氏のことを思い浮かべて、それだけでトキメキ、幸せだった頃を思い出してみてください。冷めてはいませんが、変わったのはミキさんも、なのかもしれません。

森林原人さん
<TEXT/森林原人>
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