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子育てでモメる夫婦…“どっちが大変か”を競う最悪スパイラル

 自宅で妻を殺害したとして、殺人容疑で講談社の編集次長、朴鐘顕容疑者が1月10日に逮捕されました。この事件をフックとして、前回は、育児をがんばるほど追い詰められていく夫婦の問題について考えました。

親子 では、夫はどのような悩みを抱えているのでしょうか。ママの悩みはわかっても、パパの悩みは女性からわかりにくもの。そこで、前回に続き、育児・教育ジャーナリスト、心理カウンセラーで「パパの悩み相談横丁」管理人のおおたとしまささんに話を聞きました。

「オレはサンドバッグじゃない…」



――私事で恐縮なのですが、私にも1歳の娘がいて毎日バタバタと子育てをしています。先日、夫のパソコンを開いたら検索窓に「妻 パワハラ」という文字があって愕然としました。夫はそこまで私に追い詰められていたんだなと。

おおた「僕のところに相談にくるパパからの悩みも、実は半分以上が夫婦関係に関するものなんですよ」

おおたとしまさ

おおたとしまささんも2児のパパ

――そうなんですか! どういう悩みが多いのでしょうか。

おおた「相談内容は主に3つに分けられます。

一つ目は『オレはサンドバッグじゃない、もう限界だ』という声です。つまり、育児ストレスがたまった妻のフォローが大変だと、パパ達が悩んでいるんです。

 妻は日々の育児ストレスや夫への不満を、夫にぶつけます。夫もそのストレスは理解しているから、受け止めるつもりでいるのですが、毎日毎日続くと耐えきれなくなってくる。オレはサンドバッグじゃない。もう限界だと」

――!!! 私は以前、夫からリアルに「オレはサンドバッグじゃない!」と言われたことが…。

おおた「サンドバッグも打ち過ぎればボロボロになって中の生地が出てきますからね」

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不毛な“どちらが大変か競争”

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ルポ父親たちの葛藤 仕事と家庭の両立は夢なのか

なぜ男性の「家庭進出」が進まないのか。著書は「これまでのイクメンブームの盛り上げ方に短絡的な部分があったと認めざるを得ないのではないか」と問いかける。ではどうしたらいいのか。仕事と家庭の板挟みに悩む父親たちの本音、彼らに殺意さえ覚えるという妻たちの本音、理想ばかりを言っていられない会社側の本音、そして冷徹に世相を物語る数々のデータから、ヒントを見い出す。

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