育児、家事に疲れ…壊れた夫婦仲を立て直すには、何から始めればいい?
自宅で妻を殺害した疑いで逮捕された、講談社のイクメン編集次長、朴鐘顕容疑者。1月31日に、東京地検に起訴されました。
この事件をフックとして前回は、育児をがんばるほど追いつめられる原因は、そもそもの夫婦関係にあるという問題を提起しました。
出産・育児のバタバタで壊れかけた夫婦関係はどのように取り戻せるのでしょうか?前回に続き、育児・教育ジャーナリスト、心理カウンセラーで「パパの悩み相談横丁」管理人のおおたとしまささんに話を聞きました。
――産後のイライラを夫にぶつけて、夫に「パワハラ嫁」と言われた私としては、これから夫婦としてどうなってしまうのだろうという不安があります。
おおた「夫婦間で信頼関係がなければ、今後協力して子育てをしていくのは難しいでしょう。まずは『父と母』でなくて『夫婦』に戻ることが先決なんですよ」
――とはいえ、子供中心の生活になってしまっているので、今さら夫にどうこうしようという気はおきません。
おおた「たしかにそうかもしれません。でも、母親である自分とは別に、妻である自分を演じわけていく必要があるんです。僕は子育てをしている男女が夫婦としてきちんと機能するために、3つの具体的な方法をオススメしています」
――ぜひ教えてください!
おおた「まずは相手をほめることです。
前回もお話ししましたが、男性はどんなに育児をがんばっても、子供と一緒にいる時間が長い母親からすれば『そんなのやって当たり前』に見えるし、ダメ出しまでされてしまいます。
妻側の言い分はわかりますよ。でも夫のほうも、だれからも認められずに、非難までされながら、育児と仕事を続けるのはとても大変なことなんです」
――まさに追い詰められていきますね。
おおた「ですから、やってくれたことに関しては、ともかく『ありがとう』と言うほうがいい。もちろん夫側も妻に感謝を伝えなきゃダメですよ。
その積み重ねが、夫婦としてお互いをリスペクトしあう関係につながっていきますよ」
――なるほど。感謝することはすぐにでもできるのに忘れがちでした。
おおた「2つめは、折れてあげるということです。これもなかなか難しいんですけどね。
育児に正解はありませんから、どちらのやり方や意見が正しいかでぶつかったとき、そのまま言い争うのは不毛です。
時には、そこはあなたにまかせる、と『相手のやり方を認める』姿勢を大事にしてください」
――正直、夫との喧嘩で自分から折れたことは、今まで一度もなかったです…。

夫婦としてもう一度やり直すには、何から始めればいい?
1)まずは相手に感謝すること

2)ぶつかったら、時には「相手のやり方を認める」
1
2
|
『なぜ、東大生の3人に1人が公文式なのか?』 東大生の3人に1人は公文式に通っていたという調査結果がある。著者がかつて行なったインタビューでは、偏差値最高峰の東大医学部生の3人に2人が公文式の出身だった。これは何を意味するのか?これまで斬新な視点から数々の学校や塾を論じてきた教育ジャーナリストが、本書では公文式に焦点を当て、「なぜ学力が伸びるのか?」「どんどん進む子とやめてしまう子の違いは何か?」に切り込んだ。 ![]() |