育児、家事に疲れ…壊れた夫婦仲を立て直すには、何から始めればいい?
3)時には甘えさせる
――たしかにパパ友とか、パパの集まりが活発に行われているイメージはありません。
おおた「そう。『パパ会』とかいってイクメン同士集まっても、先輩と後輩のような縦の序列ができあがってしまう。男は横の関係づくりが苦手なんです。
ですから、夫は妻が味方じゃなくなった瞬間に孤立してしまうのです。だれにも相談できないしグチれない。ゼロから自分で模索するしかなくなってしまうのです」
――たしかに、それはつらいですね。
おおた「ですので夫が孤立しないためにも、時には夫のグチを聞いてあげたり、ゆっくりスキンシップをとったりして、精神的にも肉体的にも夫を甘やかしてあげてほしいです」
ちょっとしたスキンシップが効く
――それをされたら確かにうれしいかも。
おおた「できることから少しずつ、スキンシップも増やしていく。相手を自然に受け入れられるようになることが大切です」
――明日から少しずつ始めてみます。脱パワハラ嫁ですね…。
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育児を頑張れば頑張るほど追い詰められていく夫婦たち。追い詰められる原因は育児の難しさだけではないと知りました。子供にとっての親である前に、夫婦として機能をしているのか…そこから見直す必要があるともいえます。
【おおたとしまさ氏プロフィール】
1973年生まれ。現在14歳、11歳の2児の父。育児・教育ジャーナリスト、心理カウンセラーとして活動。著書は『ルポ父親たちの葛藤 仕事と家庭の両立は夢なのか』『なぜ、東大生の3人に1人が公文式なのか?』など多数
<TEXT/瀧戸詠未> 1
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『なぜ、東大生の3人に1人が公文式なのか?』 東大生の3人に1人は公文式に通っていたという調査結果がある。著者がかつて行なったインタビューでは、偏差値最高峰の東大医学部生の3人に2人が公文式の出身だった。これは何を意味するのか?これまで斬新な視点から数々の学校や塾を論じてきた教育ジャーナリストが、本書では公文式に焦点を当て、「なぜ学力が伸びるのか?」「どんどん進む子とやめてしまう子の違いは何か?」に切り込んだ。
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