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松坂桃李&菅田将暉、互いにドンとぶつかり合える特別な関係

壁って捉える自分が一番の壁(菅田)

――何度かご一緒されているお二人ですが、改めてガッツリ共演された感想は? 松坂:『王様とボク』(2012)のときは、あっという間に終わった気がするんですが、改めてガッツリやってみて、楽しさが増した感じがしました。別にお芝居の話をするわけでもないんですけど、普段の現場では味わえないような、菅田でしか経験できないような楽しさがある。なんていうのか、ドン! ってくる感じなんですよ。 菅田:僕もドン! ときました。常に僕の目の前に背中がある桃李くんとの時間は特別でした。嬉しかったのはケンカするシーン。そのときのパワーがすごくて、1週間くらいアザが出来てましたよ。それが嬉しかったです。ガッツリ肉体にもドンってきてくれて。それはこのふたりの関係性じゃないとできないと思いました。 ⇒【写真】はコチラ https://joshi-spa.jp/?attachment_id=657362
『キセキ -あの日のソビト-』より_4

『キセキ -あの日のソビト-』より

――夢への向き合い方を描いた作品でもありますが、おふたりが壁にぶつかったときはどう乗り越えていますか? 松坂:でっかい壁があったとして、その壁は、自分が変わらないと大きいまま。自分を変えて乗り越えていかないと。だからぶち当たったときは、とにかくやってみる! むしろ自分のなかでイメージがわかないくらいのことにぶつかったほうがおもしろい。今まで経験したこと、考えうることを全て出す。ぶち当たったとしても、僕は、なるべく新しいこと、いろんなことに挑戦していきたいです。 菅田:何をもって壁とするかですよね。それって自分の尺度でしかないので。簡単なことでも、難しいことでも、結局は地道な作業での積み重ねでしかないし。見方を変えればおもしろく見えてきたりもするので。壁だって思っている自分が一番の壁なんですよ。そこで可能性が減ることは避けたいなと思ってます。
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『キセキ -あの日のソビト-』より

――最後に女子SPA!の読者に向けてメッセージをお願いします。 松坂:ジンの立場からいうと、自分のやりたかったことではない仕事をやっている人も、きっといると思います。でもそれは、もうひとつの正解の道というか。自分のなかでしっかりと折り合いをつけ、決断し、判断し、前に進んだんだということ。決して間違いではなかったんだと、背中を押してくれる作品になってるんじゃないかな。 菅田:あったかい気持ちになれる映画って意外と少ないんですよね。でもこれは間違いなくあったかい気持ちになれる映画。エモーショナルなものってどこか照れて避けがちだったりするけれど、僕はこの作品から勇気をもらいました。みなさんにもそれぞれあったかい何かが生まれたらと思います。
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『キセキ -あの日のソビト-』より

<TEXT&PHOTO/望月ふみ> ⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】 『キセキ-あの日のソビト-』は1月28日より全国公開中 配給:東映 (C)2017「キセキ-あの日のソビト-」製作委員会 ヘアメイク:AZUMA@MONDO-artist(W) スタイリスト:伊藤省吾(sitor)
望月ふみ
70年代生まれのライター。ケーブルテレビガイド誌の編集を経てフリーランスに。映画系を軸にエンタメネタを執筆。現在はインタビューを中心に活動中。@mochi_fumi
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