とはいえ、さきほどの女性Aさんによると、スノボ合コンの夜は結局、女性10人中、Aさんを含む6人が男性と一線を超えたそう。据え膳食わぬは、ということでしょうか。
「後日、一緒に夜を過ごした男性に教えてもらったんですけど、いつもこういう旅行のあと、
誰がどの女のコとしたのかを酒の肴にして飲むのが恒例らしいんです。結局、どこまでいっても私たち女性は、彼らの飲み会を盛り上げるための添え物でしかないってことです。まあ、私たちもそれを承知で参加してるので、お互いさまなんですけどね。
彼らに本気になったら最後。一夜を共にした女のコがストーカーみたいになって、どうにか意識してもらおうと、その男性とつながっているハイスペ男たちを食い散らかす、なんてこともありました。
ハイスペリーマンとはほどほどに遊ぶのが鉄則なんです」(Aさん)
ハイスペリーマンたちの多くはそんな遊び期間を5~6年ほど過ごした後、28歳前後で大学時代から付き合っている同級生や会社の同期と結婚するパターンが多く、合コン相手と結婚に至るケースはゼロに近いとのこと。
合コン相手をコンパニオンとしか見ていないハイスペリーマンと、ハイスペリーマンをSNS上のブランディングに活用する女性たち。両者の利害が一致している限り、今宵もまたどこかで恋も愛も生まれない合コンが開かれることでしょう。
<TEXT/鈴木敏美>