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木村拓哉への愛憎うずまく男たち…『A LIFE』が予想外に好調なワケ

ジャニヲタ歴20年・みきーるのJ-ウォッチ

 木村拓哉さん主演ドラマ「A LIFE~愛しき人~」が好調です。

 本作で木村さんは、患者を救うための努力を厭わない職人医師・沖田一光を演じています。

 第7話では、脳腫瘍に冒された元恋人・深冬(竹内結子さん)を救う道を探る彼が、ようやく一条の光を見出す場面が描かれました。

「ALIFE」木村拓哉

浅野忠信が演じる副医院長は継母!?「A LIFE」は「シンデレラ」



 私は本ドラマを“木村拓哉版シンデレラ”として、大変楽しみに見ています。

 沖田先生は、深冬に横恋慕した幼馴染の副院長・壮大(浅野忠信)によりシアトルに追われるも、腕を磨いた後、深冬の父・壇上記念病院長に請われて日本に戻ります。

 帰国後は、魍魎跋扈(もうりょうばっこ:化物が思うままにのさばる様子)する院内で嫉妬や羨望の火の粉を浴びますが、いつも至ってマイペース。どこか女性的でキンキンした敵意を向ける外科部長・羽村(及川光博さん)やライバル心むき出しの井川医師(松山ケンイチさん)に噛みつかれても決して揺らぎません。

 木村さん特有のスモーキーで穏やかな声音、多くを語らずとも全身から立ち上る比類なき包容力が、沖田一光というキャラクターにオーバーラップして、大変見事。

 しかしながら、沖田先生の清冽(せいれつ)さは図らずも彼を取り巻く男たちのコンプレックスや醜さを浮き彫りにしてしまうのです。アウェーなはずの古巣に戻っても、汚れることなく輝く彼の姿は、世俗にまみれた者から見たら、まぶしすぎてとても痛い。

 映画「シンデレラ」で、シンデレラに「なぜそんなに私をいじめるの?」と問われた継母は、「それは、お前が若く清らかで素直だからよ! 」と返します。

 自分の無くしたものを失わずにいる者に抱いてしまう、どうしようもない敗北感。継母の姿が、壮大とかぶります。

木村シンデレラのひたむきさ



 いろんな人からいろんな思いをぶつけられ、時には一人悪者のようにもされてしまう沖田先生。これはまた、ドラマ開始当初、医者役はミスマッチだの、視聴率がどうのと叩かれた木村さんとも重なります。

 フタを開けてみれば、外野の騒音をよそに視聴率は堅調だし、木村シンデレラのひたむきさも、まわりの者の人間臭さも、愛おしく興味深く引きつけられるものがあります。

 クライマックスに向かい、沖田先生がどんな未来を拓いてくれるのか。期待して、見守りたいと思います。

<TEXT/みきーる ILLUSTRATION/二平瑞樹>
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【みきーる】
みきーるジャニヲタ・エバンジェリスト。女子マインド学研究家。応援歴20年超のジャニーズファン。女心を知って楽しく生きるためのライフハック“女子マインド学”を提唱。著書に『ジャニヲタあるある』(アスペクト)『ひみつのジャニヲタ』(青春出版社)他。Twitterアカウント:@mikiru公式ブログ『俯瞰! ジャニヲタ百景』

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