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「お疲れさま」「大変だね」。昼間の喫茶店にいる優しい男に注意!

 藤沢数希氏の「恋愛工学」をはじめ、昨今、ネット上にはさまざまな口説きのテクニック、ナンパ術が溢れている。好きな女性にアプローチするためならいいけれど、こういったテクニックを使ってゲーム感覚で女性を口説くのを楽しむ男性もいるから注意が必要だ。  そこで今回、経験人数3ケタ以上の凄腕ナンパ師5人を1週間、密着取材。彼らのテクニックからヤリ目男の特徴をあぶり出した。

仕事に疲れた女性を狙う、営業マン系ヤリ目男

仕事に疲れた女性を狙う、営業マン系ヤリ目男・ターゲット:営業職のOL、新卒女子 ・出没時間帯:平日の15~17時 ・出没スポット:喫茶室ルノアール(新宿)、品川駅港南口  密着取材開始は月曜15時。 「契約を取るのは難しいですよね」と新宿靖国通りの喫茶室ルノアールで、唐突に隣の席の女性に話し掛けた櫻井さん(36歳)。最初は驚いた顔をしていた相手だが、すぐに心を許したように語り始め、20分後には笑顔でLINEを交換。いったい、どんな手を使ったのか? 「僕は営業マンなので、親近感を演出できる同じ営業職の女性を狙っています。とりわけこのルノアールは商談によく使われて、15時頃は営業に失敗してヘコんでいる女子が多くいる。同情してあげればスムーズに懐に入り込めます

相手の弱みをつく質問で心を裸に

 ストレートに口説くのではなく、効果的な質問で相手を丸裸にするのが手口だ。その後も聞き続けると、ある言葉が頻出することに気づく。 「必ず聞くのが、『どうしてこの仕事を始めたの?』。ハードな営業職に就く女性はストレスや闇を抱えていたりする。それを親身になって聞いているうちに、相手に『この人なら本当の自分をさらけ出せる』という暗示が掛かる。そうなれば、こちらの意のままです」  ノルマに疲れた営業職の女性を探す場所は喫茶店だけではない。水曜の16時、品川駅の港南口に現れた櫻井さんが真っ先に声をかけたのは、さっきまで街頭で名刺配りの研修をしていた若い女子。「大変だね」と柔らかな表情で微笑むと、わずか5分で相手が涙ぐんだではないか! さらに品川駅の白い看板のドトールに向かうと、窓側で一人ボーッとしているスーツ姿の女子が。隣の席に座った櫻井さんが「朝からお疲れさま」と話し掛けると、ハッと顔を上げ、せきを切ったように何かを訴え始めた。 「品川駅にはオシャレで若い女性客が多い通称“白ドトール”があります。品川駅では午前中に名刺配りの新人研修をしている若い女子が多いのですが、彼女らの顔を覚えて、夕方、全然配れずに落ち込んでいるコを探して捕まえます」  心の弱みにつけ込む、というわけだ。そうして信頼関係を築いた相手とは、飲みの席で下ネタに持ち込むのも容易らしい。この日も先の「白ドトール」女子と食事の後、品川のホテルへ。「よほど鬱憤が溜まっていたのか、彼女から誘ってきた」とか。
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“売らない営業マン”に注意!
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