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26歳の韓国イケメンとデートしたら妙な罪悪感が…【シングルマザー妊活】

韓国流のキザなセリフにキュンキュンするバツイチ35歳

 当日、待ち合わせの場所に現れたのは、スラッとスタイルが良く、典型的な韓流アイドルのような青年。娘も思わず「顔ちっちゃ!」と言うほど。35歳のバツイチシングルマザーなんぞが一緒に歩かせて頂いてもいいんでしょうか? というレベルです。 K「ビジネスビザで韓国と日本を行ったり来たりしているんだけど、日本人の友達が欲しくでマッチングアプリに登録したんだ。でもヌナと知り会えてとてもうれしいよ」
男女

写真はイメージです

 キュン。もうね、オバサンは萌えましたよ。食事中も終始笑顔で、娘にも優しい。いやぁ、完璧だ! 完璧すぎる!! ……でも、ここで不思議と妙な罪悪感を感じ始めた私。このときめきは、「この人の種はアリ!」というものではなく、単に若い男の子を愛でているだけだということにハッと気づきました。

「私なんかに付き合っている場合じゃないだろ」

 どう考えても、彼は若い。なめらかな肌、細い指、贅肉のない引き締まった体、整った顔立ち。彼の事を本気で好きな子もいるだろうし、本当にアイドルならファンだってたくさんいるだろう。  そして何より彼にはきっと明るい未来がある。こんなところでこんな「種をくれくれ」オバサンに関わっている場合ではないはずだ!  そう考えたら、一気に「何をしているんだろう」という気持ちでいっぱいになりました。  よく分からない正義感に満ち溢れた私は、「今日は付き合ってくれてありがとう」と自分で会計を済まし、「それじゃあ」とサクッと別れました。 BYE その後、K君からは「なんか怒らせたかな?」「また会ってくれる?」と何度かLINEがきていましたが、心を鬼にして既読スルーしました。うう、惜しい、惜しいけど、私じゃない次の人を狙ってくれ! そして幸せになっていますように!  いろんな人に会うたび、迷宮に入っていく私の種探し。どうなっていくのでしょう。 <TEXT/杉沢志乃> 【杉沢志乃(すぎさわしの)】 35歳。東京生まれ。ナンバーワンホステス時代に独学で行政書士試験に合格。25歳で小説『キャバクラ嬢行政書士の事件簿』(ゴマブックス)を出版し、翌年『キャバギョ!』でDVD化。以後シリーズ3まで出版。映像メーカー広報部を経て、現在は女性向け映像メーカー「ラ・コビルナ」の代表取締役社長となる
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