また同書では、「健康にとらわれすぎると不健康になる」として、「オルトレキシア」という言葉を紹介しています。
「オルトレキシア」はまだ日本では広まっていない言葉ですが、日本語に訳すと「不健康食拒食症」となるそうです。健康的な食事を知れば知るほど食事ができなくなってしまう症状です。
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今の日本で食品添加物が100%入ってない食事をするのは無理に等しいし、糖質オフだのグルテンフリーだのと健康にこだわり過ぎるのはもはや病気。体重や脂肪とともに友人をなくすことは必須です。
誰にでも経験があると思いますが、無性に××が食べたい!という欲求が湧き上がってくることがありますよね。
私の場合、頭脳労働をした後は無性にお米が食べたくなります。おそらく想像以上の糖質を脳味噌が消費した結果の、真の食欲でしょう。そんな時、「でも糖質制限してるからお米は食べない」と無理にブレーキをかけてしまったら、虐げられた食欲の暴走が始まってしまうのです。
松尾さんは言います。
「
食べていい、の基準を知識以外で与え、そのために舌を使ってほしい」と。
本書は、短期間で痩せたい、とか、とにかくあと3キロ減らしたい、といった即効性や短期決戦ダイエットを求める方には不向きです。ダイエットというより生き方指南的な趣きなので、リバウンドに苦しんでいる人や長期的に体型を戻したい方は一読してみてはいかがでしょうか。
<TEXT/森美樹>
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