カップ麺の汁が腐った汚部屋に住む、普通のサラリーマン【あたしが出会った男たち】
黄ばんだタオルが1枚しかない
いくら男やもめでも、最低限の掃除は出来るはずです。汚部屋でも苦にならず、平気でデリヘル嬢を呼ぶという行為に焦燥と諦観が入り混じっているようで、帰りたくなりました。けれど、どのようようなお客さんでもお金を受け取った以上仕事をしないといけません。なので、浴室でプレイをしました。
汚い布団に横になるのが嫌とはっきり言ったからです。浴室もカビはえていましたが、まだましだったし、季節が夏だったことが幸いでした。
「こんなに汚い部屋にデリ嬢を呼ぶの?」
帰り際にやんわりと質問をしました。お客さんは、うん、そう、とあたりまえじゃん的な口調で言いました。けれど、お客さんは、そのあと、小声になりながら続けました。
自覚はあっても片づけられない
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