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『ゴースト・イン・ザ・シェル』アメリカでブーイングが起きたワケ

他にもある「ホワイトウォッシング」映画

 他にも、原作『マッハGOGOGO』の登場人物を白人に変更し白人スターを起用した『スピード・レーサー』や、カナダ人俳優が悟空を演じた『DRAGONBALL EVOLUTION』が批判の対象に。
DRAGONBALL: EVOLUTION

「DRAGONBALL: EVOLUTION」20th Century Fox

 チベット人魔術師をティルダ・スウィントン(56歳)が演じた『ドクター・ストレンジ』、中国系ハワイアンにエマ・ストーン(26歳)が扮した『アロハ』、中国を舞台に白人ヒーローが活躍するマット・デイモン(46歳)主演の『グレートウォール』も「ホワイトウォッシング」だと叩かれました。
グレートウォール

映画「グレートウォール」の英字アートブック「The Great Wall: The Art of the Film」Titan Books

『バラエティ Variety』によると、アジア系アメリカ人団体MANAAは『ゴースト・イン・ザ・シェル』の公開日に合わせて次のような文書を発表。 「“大規模な興行に見合うアジア人スターがいないから白人を使うのだ” というのがハリウッドの言い訳。だが、キャスティング候補にも入れてもらえない状況で、客を呼べるアジアのトップスターなどいつまで経っても生まれようがない」  スタート地点にも立たせてもらえなければ勝負しようがない! それが彼らの主張。この問題、日本に住むみなさんはどう思いますか? Source: 「Hollywood Reporter」http://www.hollywoodreporter.com/heat-vision/japanese-fans-react-ghost-shell-992255?facebook_20170415 「Slate」http://www.slate.com/blogs/browbeat/2017/04/05/whitewashing_controversy_hurt_ghost_in_the_shell_s_box_office_performance.html 「Variety」http://variety.com/2017/film/news/scarlett-johansson-ghost-in-the-shell-whitewashing-1202020230/ <TEXT/アメリカ在住・橘エコ> ⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】
橘エコ
アメリカ在住のアラフォー。 出版社勤務を経て、2004年に渡米。ゴシップ情報やアメリカ現地の様子を定点観測してはその実情を発信中。
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