『母になる』の小池栄子は女が受けるハラスメントのデパートだ!ツラ過ぎ…
門倉麻子(小池栄子)のメイン回で、ついに彼女の過去が明らかになった連続ドラマ『母になる』(日本テレビ系列)。
門倉朝子を取り巻く環境に、特に年齢が近かったりすると、ドラマとはいえども共感してツラい気持ちになった女性も多かったのではないでしょうか?
不幸な出来事が彼女のように、すべて重なるわけでもありませんが、一つ一つの事柄を見ていくと、アラサー・アラフォーの女性なら、誰しも起こることかもしれません。改めて、ハラスメントのデパートである門倉麻子が経験したものをピックアップしてみたいと思います。
麻子は高校、大学、就職までは完璧でした。社内で付き合っている男性もいて、結婚を考えます。
これが10年前なので、27、28ぐらいの時でしょうか。忙しくてなかなか会えない恋人でしたが、その頃、病気になったという母親から「結婚を考えている人がいると言っていたが、どうなっている?」と麻子の年齢への焦りが書かれた手紙が届きます。
テレビの前の私も、最初こそは小包や手紙を送ってくれる優しい母親なのかと思いました。もちろん、フツーの親の感覚としては、娘の結婚って楽しみですもんね…でもそんな甘いもんではありませんでした。
この母親、たびたび、結婚、出産のプレッシャーを、真綿で首をしめるように手紙でじわじわとかけてきます。本当は肉親には、もっと子どもの生き方や状況を受け入れてもらい、理解してほしいところですよね。麻子もそうだったと思います。
しかし、母親は手紙の回数を重ねるごとに、「女の幸せは出産」とか「女性にはタイムリミットがある」「子どもを産むのが親孝行」など、ただただ麻子を不安にさせ、そのうち麻子自身も「間違った生き方をした」と卑下し始めます。
最終的には母親からの「何であなたって子は、お母さんの願いを叶えてくれない」とエゴ全開の手紙に麻子は「ごめんなさい、ごめんなさい」と泣き崩れてしまいます。
ドラマでは、麻子と恋人とのやり取りはそれほど多く描かれてませんでした。おそらく長年付き合って結婚を考えていた相手だったはずですが、その男は、麻子とは別に役員の娘と結婚話が進んでいました。それを周りから聞かされて麻子が知るまで黙っているという、この男の誠意のなさってどうなんでしょう?
親が病気がちで早めに会って欲しいとか、妊娠のことも「最後のチャンスかもしれないから」と麻子は相談しているのに、この男、ただただ「忙しい」とか逃げるだけです。もちろん、麻子が妊娠しても、認知なんてしません。
結局、波風立てずに別れて、麻子は1人で出産することを決意します。
見ていて私が気になった部分は、いくら男と顔を合わせるのは気まずいにしても、何で裏切られて辛い思いをした女性側が会社を去らなければならないんでしょう? それこそ、セクハラとして訴えちゃうぐらいの強さがあればよかったのに…と思います。
母親からの産め産めハラスメント「女の幸せは出産」
恋人から出世のために捨てられ、1人で出産を決意
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