旅先では1~2kg増えてOK。帰ってからおかゆと豆腐で調整を
とはいえ、日本に帰国して友人たちの会食が続いたり、ご主人と海外旅行に出かけたりすると、もちろん体重は増えます。でも旅先での食事は楽しみの1つですから、1~2kgまでの増加なら弓さんはまったく慌てません。
「この1~2kgがターニングポイントなの。これが
3kgとなるとやっかい。もう、なかなか元には戻せない。でも1~2kgなら大丈夫!」

では、その1~2kgを落とす方法は…と聞いてみました。
旅先で太ったら、帰国してからごはんをおかゆにしていつもより少し減らす。
そして、しっかりとりたいたんぱく質は、お肉やお魚に替えてお豆腐をたくさんとる。
この2つのことだけ気をつけるそうです。
そうすると、すっと元の体重に戻っていくと言います。
ちなみにお豆腐の威力については、パリのお医者さんも認めているようです。
以前、かかりつけの女医さんに「少しプロテインが足りませんね」と言われた弓さんはお豆腐を多めにとるようにしたところ、たちまち増えて、お医者さんもびっくり! 他の患者さんにもすすめるわ! と言われたそうです。
もう一つ、弓さんから興味深い話を聞きました。
弓さんが生まれ育った東京の実家では、いつも麦ご飯を食べていたそうです。東京慈恵会医科大学を創設した曽祖父は当時、日本に蔓延していた脚気(かっけ)の撲滅に尽力した医師。脚気予防に麦ごはんを推奨していたので、家訓のように実家は当然麦ご版。

ぱさぱさして食べにくいので弓さんは麦ご飯が苦手だったそうですが、幼少期からいままで便秘や下痢に悩まされることはなく、胃腸が丈夫なのはあの麦ご飯のおかげかもしれないと振り返ります。
腸内環境がととのっていることは、美容と健康のために欠かせないことですが、「奇跡の79歳」の秘訣はこんなところにもあったのかもしれません。
無理なく続けられそうで、身体にも良さそうなことばかりの弓さんのアイデア。特に食べることが大好きな人にとっては、参考になりますね!
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奇跡の79歳 vol.3―
<TEXT/女子SPA!編集部>