体重の内訳を知るにあたり、「体脂肪率」くらいは計測できる体組成計を使うことがオススメです(ただ、家庭用の体組成計は誤差が生じるため、一回の計測で判断するのではなく、一週間、二週間、一ヶ月など、ある程度の期間の平均などから判断しましょう)。

50kg体脂肪率30%の人は、単純計算で体脂肪量は15kgです。細かいところを除いた単純計算では、この方が500mlの飲み物を一気に飲めば、その直後は体重が0.5kg増えます。
ここで、「体重が0.5kg増えてしまった…」と落ち込む方も多いのですが、これは飲み物の重さであって脂肪ではないので、落ち込む必要はないのです。
だって、仮に50.5kgになっても体脂肪量は変わらず15kgなわけですから、体脂肪率はおおよそ29.7%となり、むしろ減っているのです。
「体重が増えたのに体脂肪率が減っている」というのは、脂肪以外で体重が増えたときです。逆に、脂肪以外で体重が減った場合は、体脂肪“率”は増えます。
重要なのは体脂肪率の変化です。体脂肪が減ったという結果に喜ぶべきなのです。体重計の表面的な数字だけで判断して栄養素を無視した間違ったダイエットをしてしまう人が多いのも事実です。このように、内訳を知ったうえで調整すれば、確実に理想の体重に近づくはずです。
【まとめ】
■体重はいつも同じタイミングで計測する(起床後が望ましい)
■体重計は体脂肪率くらいまでは計測できるものを使う
■体脂肪率は、一定期間の平均を見る
■体重より、体脂肪率が大切

梅原祥太
<TEXT/梅原祥太>
【梅原祥太】
管理栄養士。ダイエットをはじめ、身心の不調を食事から改善するカウンセリングなどを中心に活動。著書に『痩せたいなら食事を増やせ』(電子書籍)
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