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妊活のせいで離婚。時給800円のパートで「100均コスメがありがたい」

 離婚でシングルマザーになり生活苦に……とはよく耳にする話ですが、なかには子どもがいなくても離婚で貧困に陥ってしまうケースも…。
女性

写真はイメージです

 市川里絵子さん(仮名・36歳)は一年前に離婚して以降、遊びもオシャレもままならぬわびしい日々を過ごしていると言います。

証券マンの夫と子作りへの温度差から離婚に

「結婚をしたのは30歳のとき。夫は証券会社勤務で申し分ない収入があったため、私は迷わず仕事を辞めてしまいました。そもそも派遣だったし、性格の悪いお局にストレスを感じていたし、無理して続ける理由はないなと。  結婚後は何もしないのもヒマなので、お花屋さんで週3~5回バイトをしていました。時給1000円で月の収入はだいたい10万円程度。このお金はオシャレや遊びに使い、大きな買い物や旅行代などは夫に出してもらうという贅沢な暮しをしていました」 花屋 そんな友人たちにも羨(うらや)ましがられる暮らしに暗雲が立ち込め始めたのは、子作りを始めた2年前。最初は夫も乗り気だったそうですが……。 「私が排卵日に子作りを迫るたびに、夫のテンションがどんどん下がっていって。半年も経つと『疲れてるから』と断られるようになり、そのうち排卵日は残業だ飲み会だと帰ってこなくなってしまったんです。  なんというか、夫と私にはかなり温度差があったんですよね。夫は『いつかできれば』くらいの感じだったのですが、私は焦っていて。いま思えばそこまで焦る必要はなかったんでしょうが、周りが出産ラッシュだったことや、流産してしまった友人に早めの子作りを勧められたことで、つい必死になってしまったんです」  そしてついにXデーが到来。夫に離婚を切り出されてしまったのです。 離婚「最後の頃は排卵日以外も帰りが遅い日が増え、会えば文句ばかり言っており関係性はかなり悪くなっていたので、『やっぱり』という感じでした。もちろん私は別れたくなかったのですが、ギスギスした夫婦関係に疲れていたうえ、『もう女として見るのが難しい』と言われ心がポッキリ折れて……。こんな内容で調停で争うのも恥ずかしいので、すんなり承諾しました」

離婚後、派遣も見つからず。実家で節約生活

 問題は離婚後の生活。2人で住んでいた都内の賃貸マンションは引き払うことになりましたが、市川さんには引っ越し資金がありません。花屋のバイトは辞め、仕方なく郊外の実家に戻ったそうですが……。 「実家の両親はもう年金暮らしなので、金銭的な余裕はありません。できれば家に生活費を入れたいし、さっそく派遣に登録をしたのですが、年齢とブランクのせいでびっくりするくらい話が来ないんです。  バイトも探してみましたが、いけそうなのはファミレスやスーパーばかりで、『出戻りがそんな目立つところで働いていたらご近所のネタになる』と親に嫌がられ……。しばらくは生活費を免除してもらい、なけなしのヘソクリ30万円でやりくりしていました」
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美容室代の倹約し自分でカット。でも友達の付き合いでランチ5000円…
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