病気の時、頼れるのは家族よりも友達!?この夏「友情に泣ける」映画3選
こんにちは、映画で美活する映画美容ライターの此花さくやです。
ときに味方になってくれる頼もしい存在だけれど、ときに自分が聞きたくないことまで言ってくれる疎ましい存在……友達。友達は、愛情と憎しみの絶妙なブレンドでできているのかも。実は友達が、健康に影響するということを知っていますか?
今回は、“友達”にまつわる研究結果と、友情を描いたこの夏イチオシの映画を3つを紹介したいと思います!
NYタイムズによると、オーストラリアで10年間にわたり実施された研究では、友達がたくさんいるお年寄りは友達が少ないお年寄よりも、死亡率が22%も低いという結果が!
また、2006年にアメリカで「看護師健康調査」が2,835人を対象に行った研究でも、乳がん患者の生存率に友達の有無が関係していたのだとか。なんと、友達がいない乳がん患者は友達がいる患者よりも死亡率が4倍もあがるという報告も。
友情がなぜ健康によいのかは研究で明らかになってはいませんが、友達が薬を届けてくれたりお世話をしてくれたりするほか、メンタルのサポートをしてくれたりするのも理由だと考えられています。カリフォルニア大学サンタバーバラ校の客員教授であるベラ・デパウロ氏は、家族や結婚相手よりも友達のほうが健康に影響すると主張します。
そんなに友達のありがたみを実感しない……という人も、病気になったときにこそ友達は大切な存在になりうるのかもしれません。だったら、老後のためにも頼れそうな友達は大事にしなきゃ! というわけで、この夏、熱い友情を描いた感動作をご紹介します。
イタリア・トスカーナ州の美しい自然のなかにあるのは、心に問題を抱えた女性たちが療養するケアハウス。ある日、自称伯爵夫人のベアトリーチェ(ヴァレリア・ブルーニ・テデスキ)と新入りの若い女性ドナテッラ(ミカエラ・ラマツォッティ)がケアハウスを抜け出し、冒険するロードムービーです。
嘘ばかりついて、行く先々をめちゃくちゃにせずにはいられない“躁”状態のベアトリーチェと、常になにかに怯えているかのような“鬱”状態のドナテッラは、外見も内面も正反対。二人が見せる凸凹っぷりが楽しいのですが、旅がすすんでいくうちにドナテッラの心の闇が明らかに……。
軽快なコメディタッチながらもシリアスなテーマが盛り込まれている本作は、ドナテッラの葛藤が浮き彫りになるにつれ涙腺が決壊すること間違いなし!