レトルトカレー“まるで手作り”の5選。箱で見分ける意外なコツとは?
レトルトカレーはいったいどれがおいしいのでしょう? ランキングのブログページも多数あって、レトルトカレー25選とか、多いものになると40選とかもあり、その種類の豊富さに驚きます。
個性的なスーパー「北野エース」の、本棚のようなレトルトカレー売り場「カレーなる本棚」は、果物を使ったカレーや北海道から沖縄までのご当地カレーなど実に300種類!を取り揃えているそうです。
まさしく、レトルトカレー、ビッグバン状態です。
さまざまなカフェにカレーレシピを提供してきたカレー屋のはしくれである私としては、おいしい・おいしくないの感覚的なランキングではなくて、レトルトカレーには何が求められているのかを考えつつ、選び方の極意を示してみたいとおもいます。
レトルトカレーの最大の褒め言葉は「レトルトっぽくない!」なんだろうと。風味が豊かでチープでなく、肉がパサついていなくてちゃんと味がある、その場で手作りしたような感じをよしとする。そういう基準で考えます。
ですが、これが少ない。レトルトカレーの多くは「レトルトカレーの味」にとどまってしまいます。
そんな中で、私が選ぶ、レトルトっぽくないレトルトカレーは次の4品(価格は税込、ショップによって販売価格が違う場合があります)。
1)噂の名店シリーズ「mandara(マンダラ) バターチキンカレー」
(ヱスビー食品、200g・339円)
2)サムラート「バターチキンカレー」
(スニタトレーディングSTC、540円)
3)新宿中村屋「インドカリー スパイシーチキン」
(中村屋、200g・356円)
4)肉のハナマサ「マッサマンカレー」
(花正、450g・375円)
私はそれこそ何十年もレトルトカレーをあれやこれや食べて、裏の原材料表示をチェックしてきたのですが、上記のような手作り味を実現しているものの裏を見てみると同じ傾向があることを発見したのです。レトルトっぽくないものはすべて、「小麦粉」表示がない。
アレルギー表示義務の「小麦」はほとんどのものに入っているのですが、「小麦粉」は入っていたり入っていなかったりします。
欧風ビーフ系はぽってりしてないといけないので、どうしても小麦粉を入れないとならないのかもしれませんが、インドカレーのバターチキン系には手作り感のある、私の感覚的にはとてもおいしいと感じるものがあって、それらにはことごとく小麦粉が入っていません。
もうひとつ、定価600円という値段なので番外編として、カレー店「もうやんカレー」のレトルトも紹介しておきます。お店の味に限りなく近い、なかなかの出来栄えのレトルトです。欧風でありながら、小麦粉を使っていないものです。
5)「もうやんカレー」(ビーフ200g・600円)
小麦粉が入っていないとおいしいのは、タイカレー系やパスタソースも同様です。いまや一世風靡する勢いのパスタソース「青の洞窟」シリーズにはまったく小麦粉が入っておらず、黙って出されたら手作りと思い違いするかもしれないくらい、いけてます。
食べまくって発見した、レトルトっぽくないカレーはコレ
(ヱスビー食品、200g・339円)

(スニタトレーディングSTC、540円)

(中村屋、200g・356円)

(花正、450g・375円)

共通点は、裏に「小麦粉」表示がない!

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