もうひとつ、テクニックをお教えします。こういった「先輩」と仲良くなるには、いち早く相手の懐(ふところ)に潜り込むことが重要です。相手のグチやノロケ話を聞けるような関係になるのです。相手のそういった行動を引き起こすために有効なのは、「自己開示」です。

まずは自分の弱みを見せることが、一番の近道です。本物の自己開示でなくても構いません。本当につまらない小さなことを、あたかも深刻そうに、こう話すのです。「
こんなこと、先輩にしか相談できないんですけど…」。
私の場合、「注射が苦手」という話でした。あくまでテクニック。誰かの悪口などを語る必要はありません。
「実はお酒が苦手で、克服するのに時間がかかった」「実は男の人と話すのが、得意ではなかった」
そういう、一見どうでも良いような、でも、少し踏み込んだ「自分の弱み」を、タイミングをみて開示する。
「自分に弱みを見せるほどに信用してくれている」という感覚は、これまた「親心」を芽生えさえ、相手も、「では、自分の話もしよう」と、心を開きやすくなります。
こうなれば、こっちのもの。あなたは相手にとって「他の後輩よりも私を理解してくれる。そして、私が理解している、可愛い後輩」に、なることができます。
文章にすると、計算高くて怖いような気もするかもしれませんが、人間関係って、テクニックです。とくにこういった「女性社会」でうまくいくためには、少しばかりのずる賢さも、必要になってくるのです。
気を張りすぎず、あくまで「冷静」に。客観的な視点をもって相手と関われば、相手の気持ちにそった対応が、できるかもしれませんね。
<文/yuzuka>
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