日本発!絵文字が全米ブーム。EMOJIダサTシャツも大人気
日本発祥の「絵文字」がアメリカの子どもたちの間で大人気になっているのをご存知でしょうか?
ガラケー全盛期に日本で生まれたニコニコマークに代表される絵文字。
これが世界に広がる際にそのまま「Emoji」として定着し、今では日本を離れアメリカ企業主導で作られるようになっています。
スマホに標準搭載されているため、フェイスブックやツイッターなどSNSで使用している人も多い絵文字ですが、正直言ってLINEのスタンプや進化し続ける日本の顔文字に比べるとどうも前時代で止まったままという感じが否めず、総じてダサめ。
それでもアメリカではキッズ用のTシャツやスニーカー、リュック、ブランケットや壁紙にまでEmojiキャラが使われ、それら全てが飛ぶように売れる大ブームに。
実際に先日アメリカの某都市に出かけた際、“うんち”絵文字のTシャツを着ている小学生くらいの女子を見かけ、ぎょっとしたばかりです。
さらに、「2018年に新たに67のEmojiがリリースされる予定」と発表されると、ゴシップ誌の『US ウィークリー US Weekly』までもが興奮気味にリポートするほどで、どうやらアメリカでは「Emoji=カワイイ、最先端」と認識されているようなのです。
そんな中、7月下旬に全米公開された『The Emoji Movie』(原題)。
ハリウッドのメジャースタジオが映画化を発表し、鳴り物入りで製作をスタートさせた作品だったのですが、公開直前の各メディアによる評価は散々の結果となってしまいました。
特に話題になったのは、アメリカの映画批評家のレビューがまとめて読めるサイト「ロッテン・トマト」で最低の0%評価を叩き出したこと。これは同映画に好意的なレビューを書いた批評家が全米を見渡しても一人もいなかったということで、かなり不名誉なこと。
2週間経って8%評価までは上がったものの、『エンターテインメント・ウィークリー Entertainment Weekly』によると、初めて好意的なレビューを書いたと言われるライターでさえ「悪くない、でも素晴らしくもない。退屈な映画」と手厳しく、酷評はまだまだ止まりそうにありません。
とは言うものの、アメリカのキッズはEmojiキャラが大好き。子どもは批評家の言うことなんて気にしませんから、公開最初の週末は戦争アクション大作『ダンケルク』に次いで2位を記録と大健闘。
しかし2週目、3週目ともなると、酷評の嵐に連れていく親御さんたちが渋ったのか、3位、5位とランクダウンしています。
ダサ絵文字、キッズに大受け!キャラグッズが人気!!
レビューサイトで最低「0評価」の絵文字ムービー
声優には『X-MEN』や『スタートレック』シリーズで知られ、イギリス女王から与えられたサーの称号を持つパトリック・スチュワート(77)も参加しています。それもなんと、“うんち”の絵文字役で……。 「サー・スチュワートが“うんち”役を演じていることが、唯一この映画が“クソ”じゃないポイントだ」と『USAトゥデイ USA Today』が書くなど、メディアはとんだクソ映画に巻き込まれてしまった声優に同情的です。 Source:「US Weekly」http://www.usmagazine.com/celebrity-news/news/67-potential-new-emojis-to-launch-in-2018-w496095?utm_medium=social&utm_campaign=FB 「Entertainment Weekly」http://ew.com/movies/2017/07/28/the-emoji-movie-rotten-tomatoes-score/ 「USA Today」https://www.usatoday.com/story/life/entertainthis/2017/07/29/patrick-stewart-talking-poop-emoji-most-non-poopy-thing-the-emoji-movie/522197001/ <TEXT/アメリカ在住・橘エコ> ⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】
橘エコ
アメリカ在住のアラフォー。 出版社勤務を経て、2004年に渡米。ゴシップ情報やアメリカ現地の様子を定点観測してはその実情を発信中。