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「夏に老ける」恐怖のメカニズムを高須克弥院長に聞く。9月も要注意!

 この夏、旅行や海・プールに行って、「けっこう太陽の光に当たっちゃったな」という方も多いでしょう。「UVクリームも汗で溶けちゃったけど、ま、いっか」とおおらかに構えていると、積もり積もって「光老化」という恐ろしい事態になるとか。 日焼け「紫外線で老ける」という恐怖のメカニズムを、高須クリニックの高須克弥院長に聞きました。教えてかっちゃん!

高須院長はSPF80のUVケアクリームを愛用。それほど怖い?

「肌にいろいろ塗りたくってもムダ」が持論の高須克弥院長ですが、スキンケアで2つだけやるべきことがあると言います。それは、「保湿」と「UVケア」です。なかでも「UVケア」は院長自身が「ゴルフの時は、SPF80のUVケアクリームを塗ってる」と言うほど。SPF80!?  SPF(紫外線防御指数)は、数字が高いほど紫外線B波を防ぐ効果が高いのですが、日本で売ってるクリームはSPF30~50ぐらい。高須院長は「白人用のSPF80」を使っているそうです。
高須院長

高須院長

――6~9月は紫外線が多い季節ですが、紫外線とは高須院長がおびえるほど怖いものなんですか? 高須「紫外線はね、遺伝子レベルでダメージを与えるんです。細胞のDNAに傷をつけちゃうの。白人は紫外線を浴びすぎると、皮膚がんになる人が多いですよ。  美容面でいうと、まず、シミができる。  太陽光を浴びると、紫外線を皮膚の内部に入れないように、ブロックするためにメラニンが集まってきます。これが日焼け。で、若いときはもとの肌に戻るんだけど、歳を取るとだんだん戻らなくなってシミとして定着しちゃう」 ――メラニンはブロック機能なんですね。じゃあ、よく美白化粧品が「メラニンの生成を抑える」というのは…。 高須「それは逆に危険だね。色白の人が日光にあたると危険ですよ。メラニンが少ない人ほど、シワができやすい。  紫外線がブロックされずに皮膚の内部に入ると、コラーゲン繊維が壊れて、シワの原因になるんです」

紫外線を浴びちゃった人はどうする?

――紫外線でシミになるイメージはあるけど、シワにもつながるとは…。何もいいことないですね。 高須「そうだよ。僕が若い頃は、みんなサンタンオイルを塗って肌を焼いてたし、今でも日焼けサロンでわざわざ焼いてる人もいるよね。バッカじゃないの?  こんなにカラダに悪いことやっても元気だよ、と見せるためならいいけど。日焼けサロンで焼いてるホストは早く老けるね。松崎しげるもヤバイね」 UVを浴びると――では、日光に当たっちゃった人はどうすればいいでしょう。レーザーを当ててシミを消す治療がありますが、あれは日焼けしてすぐのほうがいいんでしょうか? 高須「治療すべきかどうか見てからだね。若いうちは、日焼けで赤くなっても、しばらくするともとに戻るから。それが歳をとると、だんだん戻らなくなってくる。1年たってシミが消えなければ、もう戻らないから、それからレーザー治療をやればいいんです」 ――シワ治療はどうでしょうか? 高須「注射するやつだと、ヒアルロン酸注射やボトックス注射。  あとは、肌に超音波を当てるウルセラシステムや、熱エネルギーを当てるサーマクールで、肌内部のコラーゲンを生成する方法。簡単ですよ。  まぁともかく、老化防止としては紫外線を浴びないことが一番だね」  8月はもちろん、9月でも紫外線量はかなり多いのです。日差しが弱まってきたからといって、油断しないようにしましょう! <TEXT/女子SPA!編集部> 【高須克弥氏・プロフィール】 1945年生まれ、医学博士。高須クリニック院長で美容外科の第一人者。最新の美容技術を、自ら試して普及することでも有名。著書多数、近著は『ダーリンは70歳 高須帝国の逆襲』(Kindle版)、『ダーリンは71歳 高須帝国より愛をこめて⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】
高須克弥
【プロフィール】 1945年生まれ、医学博士。高須クリニック院長で美容外科の第一人者。最新の美容技術を、自ら試して普及することでも有名。近著は『ダーリンは71歳 高須帝国より愛をこめて』、『炎上上等』、続編で最新刊の『大炎上』など
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