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“握手で人を殺せる男”・TAK∴と斎藤工による、アクション映画のススメ

 カメラの前で、本物のナイフを使って、本気の殺意で闘う。VFX全盛のこの時代に、文字通り、命がけで撮影されたアクション映画があることをご存じでしょうか?  それは、現在公開中の映画『RE:BORN』。主演は、日本で数少ない本格アクション俳優であり、『TOKYO TRIBE』(2014年)、『HiGH&LOW THE RED RAIN』(2016年)など数々の作品でアクション監督を務めてきたTAK∴(坂口拓)さん。そして、物語の鍵を握る相棒役として登場するのは、人気俳優の斎藤工さんです。
(左から)TAK∴さん、斎藤工さん

(左から)TAK∴さん、斎藤工さん

 実はお二人は13年来の付き合いなのだそう。そこで今回、映画を愛するおふたりに、映画の撮影秘話やおすすめのアクション映画について語ってもらいました。 ===『RE:BORN』のあらすじ=== 黒田敏郎(TAK∴)は体に過去の戦いの傷を刻みながらも、少女・サチとともに田舎町で慎ましく暮らしていた。しかし、そこに謎の男が現れ、敏郎の周辺で不可解な殺人事件が多発する。やがて敏郎は、サチとの日々を守るため、再びその手を血に染めていく。 ==================

「毎回、生存確認をしていました」(斎藤)

斎藤工さんとTAK∴さん――おふたりの出会いはドラマ『ビー・バップ・ハイスクール』(2004年)だったんですよね。 斎藤工(以下、斎藤):そうなんです。拓さんは出演もされていましたし、アクションの指導もしてくださって。 TAK∴:それからちょこちょこ会うようになったんです。普段、あまり役者さんとお付き合いしないので珍しいんですけど、工は本当に特別な存在ですね。
斎藤工さんとTAK∴さん

『RE:BORN』の舞台挨拶後、新宿武蔵野館の控え室でインタビューを行ったため、壁にはサインがいっぱい

――久々の共演でお互いに印象は変わりましたか? TAK∴:いや、工の印象は変わらないですね。常に男気があって。壁ドンとかで一気にブレイクしましたけど、一緒に飲んでてもモテてるところ見たことなかったですし、変わらないです(笑)。 斎藤:ぼくも基本的には変わらないですけど、今回共演させていただくことが決まって、周りの役者仲間からはすごくうらやましがられました。拓さんって、他に代わりがいないような伝説の人なんです。だから、あらためてそんな人とご一緒できるってラッキーなんだなって思いました。 今回の作品でも、拓さんは常に本気なんです。アクションシーンなんかは命がけで挑まれていますし、筋書きがほとんどないんです。それを何度も繰り返す。だから毎回、生存確認して心配しつつも、伝説化していくさまを間近で見ているような感覚でした。
TAK∴さんの腕に刻まれた無数のナイフの跡

TAK∴さんの腕に刻まれた無数のナイフの跡

TAK∴:顔についた傷とか、本物なんです。実際のナイフを使って撮影したので。だから、画面から伝わってくる殺意は、本物なんですよ。 斎藤:それくらいの覚悟をもって挑みました。
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