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性を安売りしてしまう女性たちの心の闇とは

 これまで、お小遣い1万円で上司のプチ愛人になったOLや、激安風俗で働く46歳でシングルマザーなどを紹介してきた。  困窮する女性は簡単に裸になり、ある女性は劣悪な環境で体を売る。そんな貧困女性たちの心理とは…? 専門家に聞いた。

心の問題が大きく、性を安売りしてしまう

劣等感を抱く女性「過剰に性を安売りしてしまうという状態は、経済的な問題もありますが、むしろ『心の問題』のほうがより大きいと思います」と話すのは、臨床心理士の福島哲夫氏だ。これまで性の悩みを抱える女性の声を多く聞いてきた経験から「心理的に不安定になった女性は『性的貧困』に陥りやすくなる」と分析する。 「心理学的にいえば、彼女たちは自尊感や自己肯定感が欠如している状態なんです。周りと比べて『自分はダメなやつだ』『私には価値がない』などと思ってしまう。その結果、自分の性の価値まで見失って“不健康な性交渉”にもハマってしまう」  過去にカウンセリングをした女性には「不特定多数の男性と関係を持つようになったり、経済状況はさほど悪くないのに、対人ストレスから風俗で働きだす女性もいた」という。 「こういった傾向は若年層に多くて、女子大生のなかにも予想以上に多いことに驚きます。彼女たちは性のトラウマを持っていたり、家族関係に問題があり、友人たちからも孤立したりしている。心の問題は性の貧しさにも直結してしまうのです」  心が満たされず性を安売りしてしまう…。彼女たちが心穏やかに過ごせる日を祈りたい。 ―女性の貧困と性 vol.5―
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