ボディソープ、入浴剤…実はお肌に悪い“ムダ美容”かも!?
話題の「湯シャン」はハードルが高い
本書では、「オトナ女子が『湯シャン』に成功するには、皮脂分泌が減るまで3年以上の苦行」と「常に素髪でいる覚悟が必要」との注釈付きです。スタイリング剤もパーマもカラーリングもNGの「素髪」で3年我慢できる女子が、この世にどれだけいるでしょうか。
これまた私事で恐縮ですが、湯シャンへの前哨戦としてアーユルヴェーダのハーブシャンプーを使用してみたのです。これは粉を適量の湯で溶かし頭皮に添付するのですが、私にはまったく合いませんでした。髪質が改善されるまで耐えようと試みましたが、3年どころか3日で断念。
本書が勧めるシャンプーは、「カルボン酸系」「タウリン系」「アミノ酸系」の低刺激のものです。
毛といえば、気になるのが脱毛。永久脱毛は敏感肌には刺激が強すぎる気がしますが、「敏感肌こそ、ムダ毛処理は永久脱毛がベスト」と本書。毛をカミソリで剃ると毛穴が広がることもあるというのです。私も何か所か永久脱毛しておりますが、長い目で見れば安いし時短にもなります。
とかく私達は情報に振り回されがち。偽のナチュラルコスメ情報が蔓延しているのは衝撃でしたが、購入する前に一通り調べるのも大切だと実感しました。高級コスメを買いそろえてバーチャルな綺麗気分にひたるのは、これを機にやめたほうが良さそうです。
<TEXT/森美樹 ILLUSTRAION/つぼゆり(『オトナ女子のための美肌図鑑』より>森美樹
小説家、タロット占い師。第12回「R-18文学賞」読者賞受賞。同作を含む『主婦病』(新潮社)、『私の裸』、『母親病』(新潮社)、『神様たち』(光文社)、『わたしのいけない世界』(祥伝社)を上梓。東京タワーにてタロット占い鑑定を行っている。X:@morimikixxx
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