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「セフレから恋人に昇格」はない。“セフレ沼”から抜け出すには?

 悩める女性の恋愛相談に応じる「失恋ホスト」や恋愛コラムの執筆など、多岐にわたって活動する恋バナ収集ユニット・桃山商事さん。このたび、「日経ウーマンオンライン」にて4年にわたり連載してきた恋愛相談の中から選りすぐりを集めた新刊『生き抜くための恋愛相談』(イースト・プレス)が発売されました。

 その発売を記念し、恋愛指南本『オクテ女子のための恋愛基礎講座』(幻冬舎)の著者であり恋愛相談ブログも運営するアルテイシアさんを招き、桃山商事・清田代表との対談を敢行。悩み多きアラサー女子(ときに男子)の恋愛&結婚問題について語り尽くしてもらいました。

左から、桃山商事の代表・清田隆之さんとアルテイシアさん

女性は恋愛に関して基本、真面目



清田:桃山商事に相談してきてくれる女性たちを見てると、みなさんものすごく真面目な印象を受けるんです。あえて定義するなら“マジメ女子”ですね。で、その“マジメ女子”とアルテイシアさんが定義している“オクテ女子”って似てる部分が多いと勝手ながら思うんですよ。恋愛を受験勉強のように捉えていて、「正解に向かって努力を積み重ねていけば幸せになれる」という発想が随所に見られるというか。

アルテイシア:漫画家のおかざき真理さんが、「『サプリ』を描く時のテーマは“女性はみんな真面目である”だった」というふうなことをおっしゃってたんですけど、私も女子は真面目だと思う。特に恋愛や結婚に関して男子より真剣に考えてますし。なので、「フツーより真面目」な人が多いわけじゃなくて「真面目がフツー」。いわゆるヤリマンとか恋愛をゲームのように楽しむ人って、実は少数だと思いますね。

一番多い相談は「セフレ問題」



――そんな真面目な女性たちから寄せられる相談で、一番多いものってなんですか?

アルテイシア:セフレ問題ですね

清田:確かに多いですね。相手男性と恋人関係になることを望んでいる人にとって、セフレというのはかなり望みの薄い状況ですよね。でも、相談者さんは切実に悩んでしまっている。我々の新刊の中でも、「好きな人に告白したら『セフレからならいいよ』と言われてしまったんだけど、セックスしてからでも恋人になれると思いますか?」という悩みがあって。

――好きな人のセフレはキツいですね。お二人は“セックスから始まる関係”についてどう思いますか?

清田:人によってさまざまな事情があると思いますが、この相談者さんのケースでは、男がめちゃくちゃなことを言っているんですよ。付き合って欲しいと告白した相談者さんに対し、「セフレからならいいよ(笑)」と。(笑)じゃねえよ! って話だし、「そんなヤツやめてしまえ」で終了だとも思います。

ただ、相談文を読解していくと、相談者さんは「から」という言葉にこだわってしまっていて、「いずれはセフレから恋人関係へ“昇格”できるかも……」という期待を抱いていることが見えてきました。なので、まずはその期待感を相対化する作業が必要だなと。だから「あなたがいま期待してるのは図で表すとこういうことです。でもこんなことはあり得ないですよね」というかたちでじっくり回答しました。

『生き抜くための恋愛相談』より

『生き抜くための恋愛相談』より

――まあ、一般論でもセフレから恋人になるのはレアケースですよね。

アルテイシア:普通預金の金利以下だと思いますよ。私はもっと強く言ってあげたほうがいいと思う。私だったら「撤退せよ!!」って『進撃の巨人』のエルヴィンくらいの声で叫ぶ(笑)。じゃないと、好きになっちゃってるから聞こえないんですよ。

セックスから始まる関係はアリ?ナシ?



――セフレというわけではなく、純粋にセックスから始まる関係だったら悪くないと思いますか?

アルテイシア:それはよくありますよね。相手に付き合うつもりがあるなら、先にセックスしようがしまいが付き合えるんですよ。だったらセックスは先にしないほうがいい。もしセックスして付き合えなかったときに女子は傷つくじゃないですか。そして執着が始まりそのままセフレ沼にハマッて、2年くらい無駄にするので

清田:2年! いったんハマッてしまったら、もう「撤退せよ!!」が聞こえなくなっちゃうんですね……。

アルテイシア:そう。やっぱり人間って自分の好きな人を疑いたくないし、信用したいし、自分の思いたいようにポジティブ変換しちゃいますから。たとえば「地元の友だちに合わせてくれたから本命になれるかも」とかね。そんなの、たぶん地元の友だちもヤリチンだったりして慣れてるだけなんですよ。

実際、「早めに撤退を勧められたから救われた」という相談者はたくさんいます。「あそこでもし『可能性はゼロじゃない』みたいなことを言われたら、ズルズル引きずったと思う、だからハッキリ言ってくれてよかった」という声が多いです。

清田:具体的にはどうすればセフレ沼から抜け出せると思いますか?

アルテイシア:物理的な遮断しかないと思います。会ってまたセックスをしたり優しい言葉をかけられたりすると抜け出せなくなるから。覚せい剤とかと一緒の依存なので

清田:完全に一緒ですよね。僕もセフレ沼の問題に関しては“恋愛の悩み”として考えないほうがいいと思っています。そういう相談者さんが来たとき、いつもオススメしているのが『その後の不自由』(上岡陽江・大嶋栄子/医学書院)という本です。これは薬物依存やギャンブル依存に陥った人がどのように回復していくかをテーマにした本なんですが、そこで提示されている「当事者研究」が有効だと思っています。

これは「自分自身を研究し、自分の取扱説明書を作ろう」というアプローチなんですが、セフレ沼という依存状態を抜け出すための処方せんになるのではないかと。

アルテイシア:「セフレはシャブだ!!」とエルヴィンくらいの声で叫びたい(笑)。

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婚活市場にいる“擬態しめじ男”に注意!

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