2017年現在、ファッションでより多く取り上げられるのは、どちらかというとパンクに影響を受けたスタイルで、スタッズがついた革ジャン、バッグ、靴、シルバーのチェーンやアクセサリーなどがその典型的なアイテムと言えますし、これらのアイテムをハイブランドを含む多くのブランドが販売しています。

スタッズで思い浮かぶのがクリスチャン・ルブタン。クラッチバッグPaloma Clutch 税込¥169,560
さて、本気のロックではない、ごく一般の人がロックテイストにする場合、手っ取り早いのはスタッズのついたアイテムをどこかに取り入れることです。また、ロックテイストは総じて男性的なデザインなので、女性的なデザインのものをミックスして、本気のロックの人にならないようにすればいいでしょう。

画像:WEAR
例えばハードな黒い革ジャンにシフォンの花柄ワンピース、レースアップブーツ、またはスタッズがついたショートブーツにしたり、もっとソフトにロマンティックにロックな感じにするのでしたら、色も黒はやめて、赤やピンク、ラベンダーなどのスタッズがついたバッグや靴にするなどして、ほんのりロックテイストにするのもお勧めです。

PHILIPPE AUDIBERT / Allan スタッズ ブレスレット ¥20,520 画像:WEAR
女性がやるのですから、ロックにしても、単にハードで格好よくではなく、美しさも重要です。間違っても、本当の意味で薄汚いグランジにならないようにしましょう。
確かによれよれチェックのネルシャツ、ロングカーディガン、ダメージジーンズ、汚れたスニーカーでもロックですが、それではいくらなんでも汚すぎて、ロックテイストというよりは、ただの汚い人になってしまいます。本気のロックの人には見えないように、かつ本当のグランジ(薄汚い)にもならないように、小ぎれいさ、美しさを忘れないようにして、ロックテイストを取り入れるとよいでしょう。
<TEXT/小林直子>
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【小林直子】
ファッション・ブロガー。大手ブランドのパターンナー、大手アパレルの企画室を経て独立。現在、ファッション・レッスンなどの開催や、ブログ『
誰も教えてくれなかったおしゃれのルール』などで活躍中。新刊『
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