“この親にしてこの子あり”息子のすべてに首を突っ込む母親
母「4歳のお嬢さんがいるそうよ。孫と一緒に住めるなんて嬉しいわ」
私「え? あの……」
父「何を言ってるんだよ。今日会ったばかりなのに気が早いぞ。わっはっは」
私「あの……」
息子「そうだよ母さん。結婚するまでに3ヵ月は付き合わないと。でも、ちゃんと同居するから心配しなくていいよ」
私「ちょっ……え?」
母「当たり前じゃない。36歳なら子供は早く……はっ! 時間がないじゃない!」
大きなお世話だし……てか、ちょちょちょちょっと待ってよ! この家族なんかおかしい。結婚? 同居? 気が早い! ってそんなレベルの話じゃなくて、ツッコミどころが多すぎて混乱するわ。そもそも今日は、遺産相続の話をしにきただけだっつーの!
確かに、36歳のシングルマザーを家族揃って受け入れてくれる事はとても嬉しいけれど、結婚相手までママが決めるようなマザコン息子が子供の親になれるとは思えないし、息子の結婚相手選びに口を出す母親も理解ができません。まさに“この親にしてこの子あり”。
息子本人のスペックはマザコン以外は何も問題はないのに(それが一番の問題なんですけどね)、息子が結婚できないのは、まぎれもなく今話題の過保護過ぎる親のせいですね。
私もそんな親にならないように気を付けよう。
<TEXT/杉沢志乃>
【杉沢志乃(すぎさわしの)】
36歳。東京生まれ。ナンバーワンホステス時代に独学で行政書士試験に合格。25歳で小説『キャバクラ嬢行政書士の事件簿』(ゴマブックス)を出版し、翌年『キャバギョ!』でDVD化。現在は女性向け映像メーカー「
ラ・コビルナ」の代表取締役社長を務める。