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ブサイクでどんくさい野良猫「ぽー」と出会った【やさしいねこ】

野生の勘 vs 私の知力

 そんなある日、日曜日にカミさんと公園の前を通りかかっていたら……。子供たちが遊んでいる片隅に、ぽーがぼーっと座っていた。 いたいたいたー!!  ここしばらく、姿を見せなかったぽーが現れた。このチャンスを逃してなるものか!  慌てて約100m離れた家に帰り、「はいるくん」を準備して車に積みこんだ。もうすでに10分が経過している。ひょっとしたらもう立ち去っているかもしれない。  ぽー、いてくれよ~!! ⇒【写真】はコチラ https://joshi-spa.jp/?attachment_id=762926
公園のぽー

緊張感なし……

……まだいた。  ぽー、お前いい奴だなあ……。  よっしゃ、ほーれこの中においしいごはんがはいっているんだぞー。カリカリを道路に置いて誘導していく。前回は失敗したが、彼にとってはおいしいご飯を食べた良い思い出しかないはずだ。  だが、野良を甘くみてはいけない。  いくら前回おいしいご飯をあげた印象の良い私でも、野性のアンテナなどが働いて危険を察知するかもしれない。ここはひとつ慎重に。そう、慎重にやらね……。 ⇒【写真】はコチラ https://joshi-spa.jp/?attachment_id=762927
捕獲器に入った

あ……

あ、入った。  えええーっ!? なんていい子なの、ぽー。 「バタン!」と扉が閉まると、安心してご飯を食べていたぽーも、さすがにびっくりしたようだ。 ⇒【写真】はコチラ https://joshi-spa.jp/?attachment_id=762929 囚われのぽー ごめんよう、騙してごめんよう……。 ―やさしいねこ Vol.1ー ぽー表紙写真<文・写真/太田康介> 【太田康介】ボスニア・ヘルツェゴビナやアフガニスタン、カンボジア、北朝鮮などを撮る戦場カメラマンとして活躍。東日本大震災後は、原発周辺に取り残された家畜やペットの写真を撮るとともに、飼い主のいない猫のTNR(地域猫化)と給餌活動を続けている。ブサイクで遠慮がちな野良猫「ぽー」の心温まる物語『やさしいねこ』を10月18日に上梓の予定。ブログ「うちのとらまる」http://uchino-toramaru.blog.jp/
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