KYな発言で嫌われる女性…発達障害「ADHD」の意外な特徴
ADHDの特性を生かそう、と思えるように
Bさんは悩みが完全になくなったわけではないようですが、今では本人、家族、友達もADHDの特性をネガティヴには捉えていないようです。「ちょっとおっちょこちょいだけど、愛嬌のある女性」だと思われるくらいに、精神的に安定してきているのです。
Bさんのように、働いてからADHDの診断を受け、自己理解を深めていけば、少しの悩みは抱えてはいても、自分なりの生き方を見い出すことができるのです。また落ち込む時期がくるかもしれませんが、家族、知人、医師のサポートを受けることによって、ADHDの症状の改善が可能になるのです。
自信を持って仕事を進めていきたいという前向きな気持ちが、Bさんの言葉からは感じ取れました。
男性とは異なる特性がある女性のADHDですが、適切な診察、治療を受ければ悩みを解決できるケースがあるので、こういったことで悩んでいたり、症状に心当たりがある方は一度、医療機関に問い合わせてみるのも良いかもしれません。
第3回目の次回は、女性のアスペルガーの症状を取り上げます。
ー知られざる「女性の発達障害」 vol.2ー
<TEXT/ジャーナリスト・草薙厚子> 1
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