安室のヒット曲でふと思う…小室哲哉の英語がユニークすぎる
④そもそも日本語がヤバい、篠原涼子「もっと もっと…」
2番のサビに、驚くべきフレーズがあるのです。
<やり直すことだって あなたとならば出来たい>
「出来たい」、これは何度見ても斬新です。普通なら、“あなたとならばやり直したい”で済むところ、小室氏はこれを因数分解してしまうのですね。
よりを戻す面倒な行為も、あなたとならばしてみたい。そんな関係になりたい。こんな思いを、「出来たい」というカタコトの日本語に詰め込む力技。奇妙な英語詞の源流を見た思いがします。
やっぱり小室哲哉はクレイジーで、ある面では天才なのだなと感じた次第です。
<TEXT/音楽批評・石黒隆之>
⇒この著者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】石黒隆之
音楽批評の他、スポーツ、エンタメ、政治について執筆。『新潮』『ユリイカ』等に音楽評論を寄稿。『Number』等でスポーツ取材の経験もあり。いつかストリートピアノで「お富さん」(春日八郎)を弾きたい。Twitter: @TakayukiIshigu4
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