安室のヒット曲でふと思う…小室哲哉の英語がユニークすぎる
安室奈美恵(40)の最後のベストアルバム『Finally』がミリオンヒットを記録しています。さらに先日からは安室が出演するNTTドコモのCMがオンエア開始。彼女とドコモの25年の歴史を振り返った映像が話題ですね。
そのタイアップソング「How do you feel now?」で久々にタッグを組んだのが小室哲哉(58)。彼女を語る上では欠かせない存在です。90年代の大ヒット曲を聞き返すと、“TKサウンド”のユニークさに改めて驚かされます。
http://youtu.be/4AvJ2kiTbkQ
でも今回は、音楽ではなく歌詞に注目してみたいのです。といっても、“このフレーズが素晴らしいよね”とか“時代を象徴してる”といった話ではなく、小室独特の英語センスについて。これが読めば読むほど、じわじわとくるんです。
というわけで、安室の曲をはじめ、いくつか例を挙げて見ていきましょう。
安室奈美恵単独名義で初となるシングルでした。タイトルからして日本語に訳せないのがスゴい。
にもかかわらず、そこに何らかの意味があるかのように印象づけるのがドラマチックな曲調。文章として成立しないのもおかまいなし。
とりあえず“身体”、“感じる”、“出口”とキーワードだけ置いて、あとは疾走感あふれるテンポと高いキーでメッセージを補足している。
ここに青筋立てて歌う安室の姿が加わると、なんだか切実な訴えを起こしているように見えるのですね。
Jポップの無意味さ、タガの外れた言語感覚だからこそ伝わる何かがある。そんな新しい時代の幕開けを予感させる1曲でした。
こちらは初のミリオンヒットとなりました。さて、このタイトルの言いたいことはなんとなく分かるのです。成り上がれ、野心を持て、あきらめるな。だいたいこんなところでしょう。
だったらふつうに“Chase The Dream”とか言っておけばいいと思うのですが、なんでしょう、字面的に“Cha”を並べたかったんでしょうか。
安室以外の曲も見てみましょう。華原朋美の6枚目のシングルで、唐突な転調連発なのにカラオケで多くの人が歌いました。これもメッセージは明快。ウソはつきたくない。自分に正直に生きたいという気持ちをタイトルに託したのだと思います。
さて、これについて、“あえて言うならHate tellingじゃなきゃおかしい”というツッコミもあろうかと思いますが、いいんです。なんかはっちゃけてるなってのが伝わるのが大事なんですから。ingつけちゃうと歌メロの勢いがなくなっちゃいそうだし。
と思って聴いていると、“薬は飲みたくない”(hate get pill)、“ウソはつきたくない”って言ったそばから、<Let me do one more>(もう一回やらせて)と歌っちゃうので、結構しっちゃかめっちゃかです。

①「Body Feels EXIT」…身体が出口を感じてる???

②「Chase The Chance」…チャンスを追いかけろ???
③華原朋美「Hate tell a lie」…憎め、そしてウソをつけ???

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