
「しばらくして、その忘年会の場にいたB子に、とある誘いのメールを出したんですね。そうしたら、『あの忘年会のときのあなたの態度が許せない』って。数か月後に言われてビックリしました。
だってB子こそ、A子の言動に初めから不満を持っていた張本人。『なんかA子って、私たちにさりげなく自慢するよね』って、マウンティングに気付いていたんです。でも、考えてみたら私がB子にうまく焚きつけられていたのかな」
阿部さんとB子さんに関しては、こんな事もありました。
以前に阿部さんとB子が2人で、「A子はいろいろ男がいたけど、結局、婚約者選びの決め手はカネだったのかしらね」とオフレコ話で盛り上がったことがあります。それを、B子は「阿部ちゃんがこんなこと言ってたよ」とA子本人に伝えていたそうなのです。

「B子がA子に持っていた不満を、酔った私に言わせたんですよね。黙っていれば、私が爆発するっていう気質を見抜いて。それなのに『阿部ちゃんが許せない』って、正義ぶっているんですよ。
思い起こしてみれば、B子は先に結婚した私に嫉妬していたのかもしれない。B子と私は美人じゃないし、ともに地方から上京組で、親も貧乏。なのに私が先に結婚して、普通に結婚式も挙げられて。
当時、私の結婚式の手伝いをB子にお願いしても、全然乗り気ではなくて。もしかしてその頃から恨みを溜めていたのかも」
いや、そういう阿部さんも被害妄想では…? というか、そもそも4人の間に友情などあったのか? と疑問もわきますが、ともかく、長年の友人関係はもろくも崩れました。
「友達って思っていたけど10年も経てば互いの立場も違いますよね。今まで“思い出バイアス”で彼女たちを見ていたけど、やっと彼女たちの本性を知れましたね」
年の瀬や新年の同窓会のシーズン、友達も経年劣化することを覚えておきたいものです。
―クリスマス・年末年始の忘れたい記憶 vol.1―
<TEXT/女子SPA!編集部 イラスト/ただりえこ>
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