不倫相手の妻子にトンデモない嫌がらせ!シングル女性が暴走するとき
不倫がライトになってきたとはいえ、思いつめて異常な行動に出てしまう人は少なくありません。
不倫に関する多数の著書があるライター・亀山早苗さんの近著『復讐手帖 愛が狂気に変わるとき』から、独身女性が不倫で暴走してしまったケースをご紹介しましょう。
相手の大切にしているものを傷つけるのは、大きな復讐である。その昔、不倫の果てに、独身女性が相手の既婚男性の家に火をつけてしまった事件があった。
ショウコさん(37歳・独身)は、その気持ちがよくわかると言う。彼女が狂気にかられてやってしまった、家族への嫌がらせとは――。
「7年ほど前、仕事を通じて10歳年上の男性と知り合ったんです。打ち合わせしようと食事に誘われ、『きみは俺の観音菩薩(かんのんぼさつ)だ』『妻とはずっと家庭内別居状態だから』などと熱心に口説いてくる。
『私は結婚したいので不倫はしたくない』と断ったんですが、『きみとなら地球のどこであっても一緒に暮らせる』とか、とにかくホメるのがうまい。
そんな言葉と雰囲気にいつしかその気にさせられて、つきあうことになってしまったんです」
ある日、彼が彼女の部屋でシャワーを浴びているとき、携帯メールの着信があった。表示された名前は「ゆか」。胸騒ぎがしたが、すぐには問いたださなかった。
数日後、「ゆかってだあれ?」となにげなく聞いてみると「あ? ああ、自動車屋の女。修理に出さないといけないので、友だちが勤めてるところに出そうと思って。その会社に友だちと同僚のゆかちゃんっていう子がいてさ」とのこと。なんとなくヘンだなと思いながらも、そのときは納得したそうだ。
数か月後、クリスマスに東京の湾岸エリアでデート。外を歩きながら彼が「寒くない? これも着ろよ」と上着を貸してくれた。
「じゃあ私、コーヒーを買ってくるねとベンチに彼を残して歩いていったとき、なにげなくポケットに手を入れたら、ハガキが入っていたんですよ。彼がこれから出すつもりだっただろう年賀状でした。
そこには、家庭内別居どころか、ごていねいに犬まで一緒の家族写真がプリントされていたんです。小学校高学年らしい娘と息子、そして奥さん。
奥さんの名前は“由香”とある。『ゆか』はクルマ屋の女などではなかったんです」
その年賀状を見たとき、彼女の中で何かが切れた。家庭内別居だ、妻とは長い間していない、ずっと触れたこともない……。彼が今まで言っていたことがすべて嘘だと悟った瞬間である。
「これまで押し殺してきた感情がふつふつと煮えたぎり出し、無性に腹が立ってきて、すべてを破壊したい衝動に駆られました」
年賀状は彼女がはいていたパンツのポケットに押し込んだ。その後、ことあるごとに彼女はその年賀状を見ては、嫉妬心を燃やすことになるのだが、そのときはどうしてもその年賀状を彼の上着のポケットに戻す気にならなかったのだ。
何かしてやりたい、彼が困ること、彼がつらく思うことを。彼女は必死で考えた。
「彼は、『俺は私立中学受験なんて反対だが、妻がどうしてもやりたいというから勝手にやらせている』といつも言っていました。そこで、娘が受験する学校名を聞き出し、受験日を調べたんです。
受験当日の夜明け前、彼の自宅の玄関先に量販店で買った“不合格”と書かれたハチマキと、妙にリアルな大便のイミテーションを置いてやりました。
彼、さすがに私がやったとは思わなかったんでしょう、数日後に『こんなことがあってさ、娘をライバル視している子の親だろうな、犯人は』なんて言っていました。『えー、こわーい』と相づちを打っておきましたが」
不倫相手の妻子に嫌がらせ…シングル女性が暴走するとき
家庭内別居なんてウソだった!

彼の娘の受験当日にトンデモない嫌がらせ

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『復讐手帖─愛が狂気に変わるとき─』 男の裏切り、心変わり…別れた男、不倫相手、夫… 行き場を失った女の想いが向かう果て。 ボンド、下剤、剃毛、暴露、破壊、尾行…実録!復讐劇の数々。 ![]() |