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“昔ワルかった自慢”をしたがる「プチ犯罪男子」たち|辛酸なめ子

プチ犯罪男子には天罰が下る?

 つい犯罪をしてしまう心理について伺うと、 「最初は仲間意識を形成するため、というのがあると思います。あとは、一度タダで手に入ってしまうと、お金を出すのは損しているように思ってしまう。一回やったことあるものは、お金を出したくないですね。それからスリルもあります。次はもっと棚の奥にあるものを取ろうとか」  と、Aさん。  損している感覚、というのは最近読んだ万引癖の女子の本にも書かれていました。「人生、すべてにおいて損をしているから取り戻したい」という思いで盗んでしまうそうですが……ダメ。絶対です。  ちなみに、プチ犯罪のカルマというか天罰はないのでしょうか……。そう伺うとBさんは「ありますね。最近もギャラ未払いで苦しんでました」と、苦渋の表情。プチ犯罪でも罪は罪。いつか必ず報いがあります。プチ犯罪男子と一緒になるには、一緒にその災難を背負う覚悟が必要です。 <TEXT&ILLUSTRAION/辛酸なめ子> 【辛酸なめ子 プロフィール】 東京都生まれ、埼玉育ち。漫画家、コラムニスト。著者は『辛酸なめ子と寺井広樹の「あの世の歩き方」』(マキノ出版)、『辛酸なめ子の現代社会学』(幻冬舎)、『女子校育ち』(筑摩書房)など多数。
辛酸なめ子
東京都生まれ、埼玉育ち。漫画家、コラムニスト。著書は『辛酸なめ子と寺井広樹の「あの世の歩き方」』(マキノ出版)、『辛酸なめ子の現代社会学』(幻冬舎)、『女子校育ち』(筑摩書房)など多数。
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