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専業主婦は2億円損!? 夢の“奥さま人生”のシビアな現実

 仕事がイヤになり「こんな会社さっさと辞めて、家庭に入りたい!」と思ったことはありませんか? もしくは「年収1000万以上の男性と結婚して、優雅な専業主婦になる!」と言いながら婚活している女性、周りにいませんか?  そんな女性、また現役専業主婦の方も、度肝を抜かれるタイトルです。『専業主婦は2億円損をする』。
専業主婦は2億円損をする

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 著者は作家の橘玲(たちばな・あきら)氏。経済小説や、投資・経済に関するノンフィクションを手掛け、分かりやすい経済論で各方面から支持されています。

仕事をやめて専業主婦になることのリスク

 じつは著者の橘氏自身が、家事・子育ての経験者。年収120万円時代に当時の奥さんと共働きして、保育園の送り迎え、料理、洗濯といった家事を経験。離婚後はシングルファーザーとして子供を育て上げています。  主婦の大変さも尊さも理解した上で、日本における「専業主婦」の立場や、それを目指すことの“損得”をシビアに分析しているのが本書。  その答えは本のタイトル通り、“”でした。 専業主婦 もちろん専業主婦ライフを満喫している方はいますが、「その割合は圧倒的に少なく、将来的に夫は会社、妻は家庭というオリに閉じ込められてしまう」と説いています。  専業主婦という生き方を否定しているのではありません。ただ、「リスクを知らずにイメージだけで憧れるのは考え物」と本書は教えてくれます。

「専業主婦は2億円の損」ってどういうこと?

 大学を出た女性が60歳まで働いたとして、平均的な収入の合計は2億1800万円(退職金を除く)だそう。仕事を辞めてしまうと「本来稼ぐはずだった2億円を手放すことになります」というのが著者の弁。  そうは言っても、子供を産んでまでバリキャリ人生を歩むのは至難の業ですよね。昨年も赤ちゃん連れ議員についてひと悶着(もんちゃく)あったばかりですし、保育施設も充実しているとは言いがたい。 2億円 それでも「旦那の稼ぎに頼るしかない、お金も自由もない生活」にならないためには、「会社を辞めても仕事をやめるな」と本書。ベビーシッターや親族の手を借りながらでも、何らかの仕事は続けた方が気持ちの上では良さそうです。  私は以前、ハローワークでケンカしている熟年夫婦を見かけました。仕事も収入もない夫を妻がなじっている姿です。正直、とても見苦しいものでした。夫をなじる暇があったら妻が働いてみては? と仲裁したくなったほどです。

年収いくらあれば「幸せ」を感じられるのか

   本書によると「ひとり年収800万円が幸福度マックス」。これは、時々夫婦で外食や旅行をしたり、子供に習い事をさせたりという「ひとなみの幸福とされていることを、お金を気にせずにできる金額」だそう。ちなみに「子供のいる家庭なら世帯年収1500万円を目指せ」とのこと。
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年収1500万円の男性をゲットするより簡単な方法
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