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別れたカレへの“怒りと未練”を捨てられない人への処方せん

「あなただって…!」お互いにダメ出しし合う

――その「尊厳」の持ち方はすごい難しいですね。自分を守ることは尊厳ではないんですか? Venus:そうだけど「じゃあ相手の尊厳はどうしたの?」って話なんです。 Neffy:それは、よく話し合わなくちゃいけないですよね。単なる行き違いかもしれないし。 怒りVenus:私の場合は、話し合うのも嫌だって言って、一方的に「あなたが悪い、だから出ていく」っていう感じだったんですよね。 Neffy:結局は、自分が何かに向き合いたくないから逃げだして、相手のせいにしちゃっているわけでしょう? 「知らない知らない、聞きたくない、あなたが悪い」みたいな。後から論点を指摘されると、超いらついたりしてね。 Venus:「君にはこういう部分があったよね」って指摘されて「だけど、あなただってこういう部分があったじゃない!」なんて、お互いにチェックリストを付け合うような感じですよね。 Neffy:そんな相手でも、選んで、一緒にいたのは自分でしょう? 本当は、「お互いさま」なんです。日々、お互いさまなんだけど、そこをどんどん忘れていっちゃうんですよね。 Venus:「相手が何してくれない、これしてくれない、この状況がよくない」って相手に対する不満になってしまうのは、結局外に答えを求めているからなんです。答えは、それぞれの内側にしかないのに。相手が変わらないことを嘆くのではなく、自分が本当は何を求めているのかを見つめてみる。  それで、相手と望むものが違って「もうこの人じゃないな」ってなったら、失恋というよりも「違う道だね」ってなるんです。それは、恋の終わり。逆にすごく引きずったりとか痛い思いをするときは、やっぱり未練があるというか、気持ちが残っている。恋が終わるのと、失恋ってちょっと違うでしょう?

別れて冷静になって「話し合う」のは意味がある?

カフェ――さきほど「話し合って」と言っていましたが、別れ話のときは混乱していてきちんと話せないと思うんです。でも時間が経つと、だんだん気持ちが落ち着いてきて、言いたかったことや話したかったことが出てきますよね。  そのまま放置していたら、それこそ傷が癒えなそうです。もう一度話し合ってみてもいいのでしょうか? Neffy:ケースバイケースですよね。もしお互いに気持ちが残っているのであれば、もちろん話し合うことをお勧めします。完全に気持ちが終わっているのに、蒸し返すのはあまり意味がないのではないでしょうか? Venus:話し合いたいことがある時点で、まだ相手のことが気になっているってことですよね。それなら、是非時間をとって、話してみてはいかがですか? もちろん、相手の状況にもよりますけど。 <TEXT/和久井香菜子> ⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】
和久井香菜子
ライター・編集、少女マンガ研究家。『少女マンガで読み解く 乙女心のツボ』(カンゼン)が好評発売中。英語テキストやテニス雑誌、ビジネス本まで幅広いジャンルで書き散らす。視覚障害者によるテープ起こし事業「合同会社ブラインドライターズ」代表
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