田園調布にビンボー女子が住んだら…部屋に大ムカデ!多摩川をナメてた
そして物価の高さ以外にもう1つ苦労したことが…それは「坂道」。ふだんは、良い運動と割り切っていたけど、荷物を持って坂を上り下りするのは大変だったそう。あと、雪の日などは移動に時間がかかったと言います。
ここまで聞くと、さぞ田園調布での暮らしにゲンナリしただろうと思っていたら、「とてもいい経験だった」と意外な答えが。
「確かに不便さはありました。でも、コンビニや店が近くにないと無駄にお金を使うこともないし、夜に出歩かないから家で好きなことを思う存分できた。あと、自由が丘や二子玉川が近くて、電車に乗れば代官山や横浜にもすぐ行けたのはよかったですね」
日中は好きな街で遊んで、夜は家でのんびりと。生活にメリハリがあってよかったそうです。
「田園調布での暮らしで感じたのは、“不便さ”って実は豊かさにつながってるのかなと。当時は恐怖だったけど、いま考えると部屋にいろんな虫とかがまぎれこむのも、自然が残ってるってことだもんね」
なるほど、そうかもしれません。ただ、もし機会があればまた田園調布に住みたいか聞いたところ、答えは「NO!」だそう。由香里さんいわく「あの街はリッチな人が住むべき場所だよ」。
だから最初からそう言ってるじゃん!
―シリーズあの人気の街に住んでみたら… vol.11―
<TEXT/青山文>
「とにかく斜面が急だったから、雪が降るとすべり落ちそうでコワくて。もうスキーかソリで滑ったほうが早いんじゃないかって感じだった」
結局、田園調布は庶民にとってどう?
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