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死の予行演習!?「入棺体験」がこんなに気持ちいいなんて

 完全なる密室、隙のない暗闇です。胸の位置で両手を組み、目をつぶると、弔辞が聞こえてきます。 ふたを閉じた棺「あなた(筆者)は、あなたの夫のゴハンは忘れても、私(飼い猫)のゴハンは忘れなかった。だから私はあなたが大好きなのです」 ……まだ死ねない! 飼い猫を残して(夫もね)死ねない! 人間とは不思議な生き物です。嫌なこと、つらいことがあれば「死にたい」と自暴自棄になるくせに、死のリハーサルをしてみれば「死にたくない」と生に執着してしまうのです。そこが人間の愚かさであり、可愛らしさでもあるのでしょうか。  弔辞の後には、お坊さんがお経を唱えてくださいます。力強く、あたたかな声は、棺の中にまでしっかりと届き、心に染みてくるのです。入棺体験を通して死生観を今一度考えたいという切なる思いが、存分に伝わってきました。  入棺したのは3分間ですが、今までの自分から脱皮したような清々しさに包まれました。  新しい自分に出会えた3分間の旅。入棺体験は、究極の精神的デトックスかもしれません。 入棺体験 漫画1 入棺体験 漫画2<TEXT/森美樹 ILLUSTRATION/尾山奈央> ⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】
森美樹
1970年生まれ。少女小説を7冊刊行したのち休筆。2013年、「朝凪」(改題「まばたきがスイッチ」)で第12回「R-18文学賞」読者賞受賞。同作を含む『主婦病』(新潮社)を上梓。Twitter:@morimikixxx
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