「男は甘やかすとつけ上がる」と思っている人への処方せん
少女マンガを愛するライターの和久井香菜子です。
男性と別れたあとに、「損したなあ」と思うことってないでしょうか? 付き合ってる最中は相手にどんなに不満があってもなんだかんだ許しちゃって、どんどん相手がつけ上がるという、なんかお決まりのパターン。
ギブ&テイクと言いますが、ギブしただけで返ってこない気がするので、できればテイク&ギブ、受け取る方を先にしたい! と思いませんか?
前回に続いて、性別を超えたタレントとして人気の大島薫さんに聞いてみました。
大島さんは、外見は可愛い女の子なのに、れっきとした男性という「男の娘(おとこのこ)」。“工事”も女性ホルモンもなしなんです。同じく「男の娘」のミシェルさんと熱愛中で、コミックエッセイ『男の娘どうし恋愛中。』(著:大島薫、作画:ふみふみこ)が話題を呼んでいます。
「最近、同意の上で関係を持ったはずなのに、あとから女性に訴えられるという話を周りでよく聞きます。それで、『なるほど、あとで訴えられたら困るような女子と関係を持っちゃいけないんだな』って思ったんですよね。
『この子にだったら訴えられてもいい!』って思える子じゃなければ、しちゃダメだなと。同じように、ギブしてバイバイされてもいいと思う人以外と付き合ったらダメでしょう」(大島さん、以下同)
確かに大島さん、ミシェルさんに対する愛情の深さは少女マンガの王子様を上回るほどです。一緒に住むようになって、家事一切を引き受け、収入も大島さんひとりで担っているとか。なんて頼りがいがあるんでしょうか!
「男性は、遊びだと思っていた相手が、すごく自分に尽くしてくれたら『この子を幸せにしないといけないな』なんて思ったりします。この人しかいないと思ったら、ぶつかっていくのもいいと思います」
筆者の知り合いの男性も「派手に遊んだりもしたけど、ずっとついてきてくれた。彼女のことは大事にしたい」って言ってました。確かにそうかもしれません。
「今日は料理するのが面倒くさいなという日はありますよね。『喉が渇いた』と言われたら飲み物を買いに行きますが、正直、おっくうなときだってあります。
でももしこの関係が明日終わったら、買いに行けばよかった、料理を作ればよかったと思うかもしれない。
ミシェルとこうなる前は、ボクにとって2人が一緒にいることは“当たり前”ではありませんでした。だから後で後悔するかもしれないと思ったら、たいていのことはできるんです」
「見返りがなくていい」と思える相手だけと付き合うべき
「もし今日でお別れなら」と考えてみる
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