恋愛ベタな女性の「もったいないところ」を大島薫さんがズバリ
こんにちは、少女マンガを愛するライターの和久井香菜子です。
男性として20年ほど暮らした後に、「男の娘(おとこのこ)」(見た目が女性)になった人気タレント・大島薫さんに聞くシリーズ、3回目です。
現在の恋人は、同じ「男の娘」のミシェルさん。彼女も男性として生活した経験があるため、お二人は男性の気持ちも女性の気持ちもよくわかるといいます。そんな大島さんから、世の中の女性に対して「もったいないなあ」と思うことを教えてもらいました。
女の私が言うのも変ですが、女性が男性に求めていることって何なんでしょうね。私は、ホストクラブに行ってみたら、「自分は特別なんだ」と思わせてくれるホストにめちゃくちゃ心惹かれました。
「女性って、社会で生きていくなかで、報われたいと思っているんじゃないでしょうか。それなら、男性に報われるにはどうしたらいいか。
男性の求める女性像に自分がなることで、自分の欲しいものが得られるなら、そうしてみるのもひとつの手です。そうやって男性から搾取していけばいいんです。
例えば、女性が見た目で判断される社会なら、磨けばいい。そのほうが得ですよね」(大島さん、以下同)
確かに、きれいにしているときの方が社会の対応は格段にいいです。
「ボクは女性の姿になってまだ10年も経っていないから、何年も女性として生きている方たちに比べたら圧倒的に経験が少ないです。経験を積んでいったら、男性に迎合するようで否定的な気持ちになるのかもしれません。
でもこう思うんです。いくら媚びようが、男を上手く操れていたら負けていないですよね。物質的な力で勝つのでもなく、上下関係で勝つのでもない。要は欲しいものを得ること、得した方が勝ちじゃないですか」
大島さんは、「理想の男性像」「理想の女性像」にとらわれて“真のメリット”に気付かない女性にも、もったいなさを感じているようです。
「別れ話のときに泣き言一つ言わずに関係を終わらせる女性がいますが、『言えよ!』と思います。なんだかんだ言って男は女性の涙には弱いですからね。
そうして自分の気持ちをぶちまけて『俺はなんてダメなヤツなんだ』って思わせないといけません。『ここがダメだ、あそこがダメだ』と直接指摘をするんじゃなくて、自覚をさせないとダメなんです。そうしないと男は成長しません」
ええ~っ、でも、弱みを見せてつけ上がられたくないんです。特に「こいつは俺のことが好きだ」なんて思い上がってる相手の場合は!
男性に媚びることは“負け”ですか?
弱みを見せることを怖がらないで
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