「めんどくさい女友達」への対処法。自慢、比べたがり…etc.
人間関係の悩みが尽きない、女性の日常。生きるのって大変! 声高に叫んでみたいあなたにオススメなのが『読むと心がラクになる めんどくさい女子の説明書』。
著者の山名裕子さんは臨床心理士であり元読者モデルという変わり種。女子の感情が入り乱れる現場を肌で感じたからこその、説得力がここにあるのです。
私自身も、女性同士の人間関係でつまずいたことがあります。
私の言動がきっかけで、友人が私に「『あなたって暗いよね』と言われ傷ついた」と告白してきました。私にはその記憶がなく、別の友人に相談したところ、「もしかして、あなたはギャグっぽく言ったつもりなのに、相手はマジに受け取ったのかも」と解釈。
私はとても反省しましたが、逆の立場になったこともあるかもしれません。SNSが人間関係の要になりつつある昨今、女性同士の意思疎通は日々混線しているのではないでしょうか。
とはいえ、難しく考えなくて大丈夫。「女子の深層心理はとてもシンプルで、あるいくつかの法則に基づいている」と本書が指摘するように、コツさえ覚えてしまえばOKなのです。
根底にあるのは「自分を認めてほしい」という欲求だそう。その欲求さえ満たせば、多くのトラブルは回避できると本書は伝えています。具体的には「自分の立場を少し下げる」そして「相手の立場を少し上げる」というふたつ。過去の私が友人に発した「暗いよね」は、たとえギャグでも言語道断の超NGワードだったわけです。
本書は「押さえておきたい『女子』の基本設定」と「タイプ別『女子』の取り扱い注意事項」が、2本柱となって構成されています。
例えば「年中無休で相手と自分を比較する」ケース。世の中には男性と女性しかいないのに、女性のほうが比較対象の餌食(えじき)になっています。
外見や年齢、独身に既婚、数え上げたらきりがありません。女性が無意識に誰かと自分を比較するのは、「人に求められたい」という心理が裏にあるからだそう。
そうは言っても、年がら年中マウンティングの嵐では疲れきってしまいます。本書では、「自分の女子率を調整する」方法を提案。
女性同士で張り合うのではなく、相手を優位に立たせて相手のライバルにならないやり方です。「女優キャラを演じて周りに嫉妬されるよりは、女芸人を演じて周りから好かれる方が得策」と本書は説いています。
人生を円滑に進めるためにも一理ある、と思わずうなずいてしまいます。ただし、自他ともに美人と認められている方が無理に女芸人ぶると嫌味になるかもしれませんので、ご注意を。
「自分を認めてほしい」女性たち
「比べたがりさん」には、敵じゃないことをアピール
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