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小室哲哉も?“プラトニック不倫”で癒しを求める人たち

亀山早苗の不倫時評――小室哲哉(59)の巻 その2>  次々と報道される有名人の不倫。その背景にある心理や世相とは? 不倫事情を長年取材し著書多数のライター・亀山早苗さんが読み解きます。(以下、亀山さんの寄稿)  小室哲哉さん(59)の不倫釈明会見……のはずが一転、引退会見はなんともせつなく、やるせないものがあった。彼は会見の中で、看護師A子さんとは男女の関係ではないと断言、それどころかここ数年、男性として機能が果たせないとまで言った。
小室哲哉

小室哲哉『Digitalian is eating breakfast 3』(avex trax)

 関係は「病人と看護師」でしかないと説明したが、それでも穿(うが)った見方をすれば男性看護師であってはおそらく築けなかった人間関係」があったのだと思う。それが恋愛というカテゴリーに入るかどうかは別として。『週刊文春』の写真では腕を組んでいるし、小室さんの部屋で“一緒に”寝たことも認めている。  小室さんは会見で、A子さんに「甘えた」「依存した」と述べていたが、まさに彼が言ったように「男女関係にもいろいろある」のだ。

男女の関係にならない不倫、3つのパターン

 一般論としても、“プラトニック不倫”は存在する。プラトニックになる理由としては大きく分けて3つほどあると取材で実感している。  1つは、女性側が「肉体関係さえ結ばなければ不倫ではないから、セックスだけは拒む」から。2つめは、友情と恋愛の間を楽しむために、暗黙の了解であえて肉体関係を結ばないから。そして3つめは、本当はセックスもしたいのだが、してしまったらそこで関係が変わる、あるいは終わることが見えているのでどちらも誘わずにいるから。

セックスしなければ不倫ではないという考え方

 既婚女性の多くは「自分がセックスしなければ不倫ではない」と考えている。もちろん、夫に対しては「女性と二人きりで食事をしただけで浮気認定」という人も多数なのだが、自分のこととなると別の判断基準をもうけている。だから「セックスせずに会うだけなら、自分は不倫したとは思わない」のだ。 「私も性行為だけはせずに会っている男性がいます。彼は求めてきますけど、それだけはダメと言ってる。彼の車の中で、挿入寸前まではいくんですが、入れたら言い訳ができなくなると思うので」
車中での不倫

写真はイメージです(以下同じ)

 マヤさん(43歳)はせつなそうにそう言った。本当はしたい。だがしたら不倫になる、というのが彼女の言い分。キスや「いちゃいちゃ」はするのだし、そもそも恋愛感情をもっているのだから、その時点で不倫とは言わないのかと彼女に問うと、「性行為さえなければ不倫とは認めない」のだそうだ。

あえて肉体関係をもたないふたり

 大人になると、あえてセックスの関係に踏み込まなくてもいいと双方が思っていることもある。恋愛になるかならないかのぎりぎり感を楽しむためだという。 「彼とは友だちなのか恋人なのかわからない関係だからこそ、続いているのだと思います。互いに好きなのはわかってる。でも互いに配偶者がいる。禁断の果実は手に届くところにあるのにあえて取らない。そこが楽しいし、性的な関係をもたないからこそ何でも言い合える気楽さもあるんですよね」  セイコさん(48歳)はにこやかにそう話してくれた。月に1回ほど会う彼とは6年も関係が続いているが、互いにどんなに忙しくても時間をやりくりし、夕方から夜中近くまで食事をしてバーへ行き、とにかく会話を楽しんでいるのだという。 「お互いの夫婦のありようみたいなこともよく話すし、私の父が倒れたときは介護のことで彼に相談もしました。夫とは心の底をさらけ出すような話はできないけど、彼になら何でも話せる。そんな関係があるからこそ、仕事と子育てと家事と介護と多忙な日々をなんとかがんばっていけるんだと思っています」
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「いつかエッチしようね」と言い合いながら――
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