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日本女性がモテるニューヨークで国際結婚を狙う

’00年代半ばに訪れた婚活ブームだが、結婚できない男女の間に新たな潮流が生まれている。その婚活ターゲットになっているのは外国人。ただ単に、国際結婚を夢見る「外国人好き」という、これまでの構図とは違う形で繰り広げられている“国際婚活”の大盛況な現場をリポートした!

日本にいたときよりモテる米国で伴侶とビザの一挙両得を狙う

<竹中真理さん(仮名・29歳)婚活歴2年>

ニューヨークのセントラルパーク

「海外に長く住んでいると、肝っ玉が太くなりますから。日本の弱っちい草食系男子が頼りなく見えちゃうんですよね……。理想の相手ですか? やっぱレディファーストを身につけたスマートでリッチな白人男性ですね」  そう話すのは、ニューヨークに留学生として渡米、現在は日系企業の現地採用スタッフとして働く竹中さん。彼女は、ここ最近増えてきた日系業者が主催する婚活パーティに月に数回のペースで参加している。もちろん未来の伴侶探しが目的だが、彼女がニューヨークで婚活に励むのには、切実な理由もある。 「留学を終えたら帰国する予定でしたが、日本も不況で就職はない。こっちでは運良く就職できたので、生活のためにこのまま居続けようと思っています。そのために必要なのは永住権。だから婚活のターゲットは、アメリカ国籍保持者もしくは永住権保持者が絶対条件。毎年、ビザの更新が大変だからって、ビザ婚(在留資格目的の結婚)目当ての婚活日本人女性は、私の周りにけっこういますよ。それに今から日本に帰っても、アラサー女がいい条件の結婚相手と知り合うのは難しいと思うし、こっちなら、日本ほど女性の年齢を気にする人は少ない。より自分を高く売れると思うんですよね」  人種のるつぼであるニューヨークには、婚活パーティにもアングロサクソン、ラテン、アフロと世界中の女性たちが集う。しかし、そんななかにあっても「日本人女性にはアドバンテージがある」と竹中さんは言う。 「ニューヨークには、アジア人女性への憧れが強い男性が多い。長めの黒髪をなびかせてクールビューティに決めれば、大抵の日本人女性なら意外とモテるんですよ。私も日本にいたときはそれほどモテるタイプではなかったけど、こっちの婚活パーティに参加すると驚くほどよく声をかけられます。ライバルになるのは同じアジア人の韓国人や中国人ですね。彼女たちは日本人より積極的に男性にアプローチしますが、私は大和撫子のウリである“謙虚さ”と“優しさ”を武器にアピールすることにしています」  現在、婚活パーティで出会った5人ほどの男性をキープ中の彼女。パーティへの出席を続けながらも彼らとのデートを重ね、どの男性が生涯の伴侶としてふさわしいか吟味している最中だとか。 <PHOTO/Songquan Deng> ― [外国人×日本人]婚活が大盛況【4】 ―
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