Lifestyle

82歳の美容家が教える、ラクに生きるために「すること・しないこと」

物事を自分で決めることはこんなに大事

 さて、仕事に結婚、悩んだ時の神頼みと言いますか、物事の決断を誰かにゆだねる人も多くいます。いろんな占いにハマる人もいるかもしれませんね。そんなあなたが「すること」は「自分の芯を持つ」こと。  いつだって、人生は迷い道。私も選択の連続で、両親にさんざんダメ出しされてきました。でも、私は凸凹だらけの過去、そして凸凹だらけであろう未来を愛してやみません。人生のかじ取りは自分でするもの。自分で決断したなら、荒波だって越えられるはず。 自分の芯を持つ 本書の「信じるものはいつも、自分の中にあるのです」、この一文が心のお守りです。八方ふさがりになったら、深呼吸をして、自分の芯を信じてみようではありませんか。

何歳になっても、成長したいと思える素敵さ

 私事で恐縮ですが、40歳を過ぎた頃から体力も気力も落ち、いよいよ人生も終盤か、とゆううつになりました。しかし本書はそんな嘆きも一蹴。40歳なんてまだまだヒヨッコ、「60歳だろうが70歳だろうが、人生は新しい扉をひらくことができる」と言うのです。  以前、著者のところに59歳の婦人が美容を学びたいとやってきたそうです。彼女は61歳でプロになり、69歳で亡くなりました。実は、彼女が美容を学ぼうと決心した時に、すでに余命いくばくもないのをご自身で知っていたのだとか。人生を変える決心が、彼女の寿命を10年も延ばしたのです。この著者の経験談を読み、私は私だけの毎日が、一日一日が愛おしくなりました。  本書に記されているたくさんの「しないこと」と「すること」は、ほんのささいなことばかりです。しかし、つい見逃してしまう小さな心がけが、人生を美しく、たくましくつくり上げていくのだと思います。 <TEXT/森美樹> ⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】
森美樹
1970年生まれ。少女小説を7冊刊行したのち休筆。2013年、「朝凪」(改題「まばたきがスイッチ」)で第12回「R-18文学賞」読者賞受賞。同作を含む『主婦病』(新潮社)、『母親病』(新潮社)、『神様たち』(光文社)を上梓。Twitter:@morimikixxx
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